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海野和男のデジタル昆虫記

ヒグラシのオスとメス

ヒグラシのオスとメス
2006年07月28日


 ヒグラシは夕方に活動するので、よく明かりに飛来する。オスとメスが来たので捕まえて、翅を持って撮影してみた。オスには発音膜のようなものが見える。セミは腹部に二本の太い発音筋持っていて、それにつながる発音膜を引っ張って音を出す。腹部はほとんどからで、音を大きくする共鳴室になっている。だからセミではオスの腹部はメスよりずっと大きい。ほかの多くの昆虫と逆である。これはセミ類の大きな特徴だ。
 ところでアトリエで長いこと働いてくれている高嶋清明君が高嶋清明の音集めのページというホームページを作ったのでのぞいていただければ幸いだ。はじめたばかりなのでFC2ブログランキングというのもクリックしていただければ励みになると思う。
 高嶋君はアトリエを作った1990年に山形大の学生で、夏に小諸アトリエに遊びに来た。そのまま次の年にぼくの所に来たのだけれど、暮れにいったん山形に戻った。地元で印刷会社のカメラマンを数年やってから、また小諸へ戻ってきた。当時はパソコンの黎明期で、その印刷会社でもコンピューターを使用するようになり、そのオペレーターにされかかったとか・・・
 小諸に戻ってみると、ぼくもパソコンにはまっていた。見よう見まねでビデオの編集なども手がけたいと思っていた。今から10年以上前のことだ。だから高嶋君はせっかく印刷会社を辞めたのに、パソコンを触らざるを得ない環境になった。それから10年、今ではぼくよりもずっとパソコンが得意で、パソコンなしにはいられない。そして、昆虫採集はしたことがないのに、毎日自然と対峙することで自然のことに造詣が深くなった。彼は小学生時代から写真が好きだったのだ。ただし当時は今のように簡単に虫の写真が撮れるコンパクトデジカメはなかったから、本格的に虫を撮るようになったのは小諸に来てからだ。そして今では写真よりもビデオが好きになったようだ。
 ぼくは、実は音楽が苦手だ。その上、耳もあまりよくないようで最近は高い音が聞こえない。今日もコエゾゼミが今年は低いところに多いですねと言われ、耳を澄ましたけれど何にも聞こえない。数年前は聞こえたのに、としとるのは困ったものだ。ミンミンゼミやヒグラシはさすがに聞こえるが・・・。
 高嶋君が音が好きで趣味で音を録音している。おまけにビデオの編集も好きだから、せとうち夢虫館での大型スクリーンによる映像もすべて我々で自前で作れるのだ。その映像は彼が夢虫館に1カ月滞在し、すべて編集した。
 この10年のパソコンの進歩はすごい。なにしろはじめにビデオ編集をやったときは2GBのHDがなんと10万円以上。今なら1TBのディスクが買える値段だ。その差は500倍である。ハイビジョンビデオもトラックで運んだような時代があったが、今では手のひらに乗ってしまうものもある。やる気のある若者にはますますよい時代になっていると思うが、年寄りは大変だ。



◎新潟県民会館で8月6日まで行われている昆虫展で今週土曜日、7月29日の11時と、14時30分の二回、小ホールで海野の昆虫教室の講演があります。申し込み制ではありませんが入場整理券など配るらしいです。

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