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海野和男のデジタル昆虫記

タンポポ(虫の眼レンズ)

タンポポ(虫の眼レンズ)
2005年12月20日

 
 雪の上に咲いていたタンポポを虫の眼レンズで撮影した。今朝はマイナス10度以下、アトリエでは室内で暖房をたいていたのに朝の気温は2度しかなかった。こんな寒いのによくタンポポは枯れてしまわないものだと感心した。
 ニコンD200用の虫の眼レンズを組んでみた。虫の眼レンズは一部の昆虫写真愛好家の間でブームになっている。小さな被写体と背景の景色にピントが合うパンフォーカス的なレンズだ。焦点距離の短いレンズはピントが深い。一眼レフ用レンズで最も焦点距離の短いのは8mm魚眼などであろう。ただしこれは前玉が大きく、被写体に接近するのが厳しい。そこで考えられるのがもっと撮像素子の小さいカメラ用の小さなレンズを流用することだ。具体的にはよく使われるのがビデオカメラのCマウント用の広角レンズだ。
 ただしこのレンズはイメージサークルが小さいので、そのままカメラにつけるわけにはいかない。そこでそのレンズで得られる空中像をマクロレンズなどの拡大できるレンズで接写してやる方法が良く行われる。だいたい拡大率で5倍程度の接写ができればよい。
 拡大に使うマクロレンズの性能とビデオ用のレンズの性能が像の善し悪しを決める。必ずしも高価なレンズがよいわけでもなく、組み合わせの善し悪しで画質がずいぶん変わってくる。今日は昨日紹介したニコンのズームレンズを改造したマクロレンズを用いて撮影してみたが、今までで一番良い結果が出たように思う。

◎新日本出版から10月に発行された葉っぱをまく虫 オトシブミの季節はオトシブミが葉っぱを巻く秘密を詳細に観察しながら作った本です。ぼくにとっては久しぶりの科学読み物で、良い本だと自負しています。購入いただければ幸いですが、図書館などにぜひ推薦していただけたらと思います。

◎今月1月号のデジタルフォト連載はニューアイルランド島のホタルと昆虫。6ページ

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