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海野和男のデジタル昆虫記

秒2000コマの世界

秒2000コマの世界
2005年11月23日


 今日は秒2000コマで撮影ができる高速度ビデオカメラを少しだけ使った。来週からホンジュラスへ取材に行く時に持っていくものだ。録画デッキなどを変更したのでテストしておかねばならない。明日から四国、関西と日曜まで所用で出かけるからホンジュラス行きの準備をするのは今日しかない。
 このカメラはE-2という名前だ。E-2と言ってもオリンパスの新型でデジカメではない。TMリサーチ社の高速度ビデオカメラだ。価格は一式500万円ほどだからデジタルカメラのどの機種よりも高いだろう。
 東京では撮影できるのはアブぐらいだった。ヒラタアブの仲間のホバリングをとった。4.8mmのレンズを使ったが、2000コマだと1/2000秒でシャッターを切っているようなもので絞りは開放になってしまう。ピントあわせがなかなか難しい。
 撮ったビデオから連続する9コマを切り出したらちょうど翅がワンサイクルする部分になった。つまりこのヒラタアブは9/2000秒、約1/200で翅を八の字型に上下に打ち下ろしまた打ち上げているのだ。

◎ビデオで贈る海野和男の昆虫教室第27回は「天気予報は護身術」。まだまだ続きますのでお楽しみに。

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