ユキヤナギの枝にタテハチョウの抜け殻を見つけた。蛹の尾端の部分が残っているだけだが、大きさといい場所といい、ホシミスジのものに間違いないだろう。ユキヤナギはホシミスジの幼虫の食草である。昨年の初夏の蛹の残りということになるが、いかにしっかり尾端が枝についているかが想像できる。
と、これは全く先日のオオミスジの状況と同じ。それでは幼虫はというと、ホシミスジの場合は3令幼虫での越冬だ。幼虫は先の方だけ残して葉を食べ、残った部分を合わせて巣とし、冬の間はこの中にじっと潜んで春を待っている。下の写真に見える枝についた枯れ葉は全て幼虫の巣だ。葉の基部は糸で固定しているので、強い風が吹き付けても飛ばされることはない。他の葉は全て落ちてしまっているので、ホシミスジの幼虫の巣だけがよく目だっている。
10D マクロ90mm
越冬後の幼虫
終齢幼虫
成虫
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