サイト内
ウェブ

海野和男のデジタル昆虫記

イチモンジセセリ(世界一明るいマクロ)

イチモンジセセリ(世界一明るいマクロ)
2003年09月04日

クジャクアスターにイチモンジセセリが多い。イチモンジセセリは秋に数を増すチョウである。
 ところで世界一明るいマクロレンズはと問われたら、今発売中のものならばズイコーデジタル50mmF2.0である。
 けれどかってはもっと明るいマクロレンズがあったのだ。35mm一眼レフに直接付くレンズでは、スイスのケルン社製のマクロスイター50mmF1.8がそのレンズである。かって存在したアルパ用のレンズである。(正確にはチノンがアルパから委託されて製作したオートアルパ50mmF1.7というのがある)
 マクロスイターは50年ほども前のレンズである。当時最新の技術を駆使したアポクロマートレンズである。40年ほど前1ドルが360円の時代に1000ドルもしたレンズである(ちなみに当時大卒の初任給1年分でも1000ドルに満たない)。今でもその人気は高く、中古で10万円は下らない。
 マクロスイターが何故今でも人気があるかと言えば、とろけるようなボケと表現される、ボケの美しさにあるらしい。
 マクロスイターが付くアルパは35mm一眼レフで恐らくフランジバックが一番短かい。だからこのレンズを無限まで使えるカメラは現在の35mm一眼レフには存在しない。
 今日はこのレンズをE-1につけて撮影してみた。付けるといってもアダプターがあるわけではないので光が入らないようにちょっとした工夫をした簡易アダプターで撮影。ボケがかえって誇張されたようで、シャープネスは足りないがなかなか面白い写真になった。このレンズ、最新の機械で計ったらどのような評価のレンズになるのだろうか。
アルパやマクロスイターについての詳しい説明や作例は「海野和男とクラシックカメラ」を見てください。

E-1 50mmマクロスイターF1.8開放

◎「海野和男とクラシックカメラ」
2001年から2002年にかけて最も力を注いだ本です。クラカメで撮影した小諸の自然や昆虫の写真集(小諸日記のクラカメ版)で、自信作です。ハードカバー208頁A4の大型本で、見かけも立派です。クラカメ図鑑としても使えます(こちらはDimage7とE-20などのデジカメで撮影)。写真はデジカメも含め全てデータ付きです。本屋さんでは入手が難しそうなのでホームページで直販することにしました。
こちらをご覧下さい。お買い求め頂ければ嬉しいです。 

関連タグ
小諸周辺
旧北区
前日
翌日

お知らせ

NEW

単行本

連載

◎過去の小諸日記

海野和男写真事務所へのご連絡、小諸日記へのご意見

プロフィールページのアドレスへ

掲載情報の著作権は海野和男写真事務所に帰属します。
Copyright(C) 2024 UNNO PHOTO OFFICE All Rights Reserved.

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。