アサヒペンタックスSLは1968年の発売。1964年発売のSPから露出計を取り去ったカメラである。
付けてあるレンズはウルトラアクロマチックタクマー300mm5.6。ウルトラアクロマチックタクマーはケイ石レンズで、色収差を完璧なまでに補正したレンズである。紫外線や赤外線も良く通し、主に鑑識などの科学的目的に使われたレンズである。
ウルトラアクロマチックタクマーには85mmというのがあり、紫外線撮影用のレンズとして著名であった。とても高くて買えなかったが、何故か当時買ってしまったのがこの300mm5.6である。小型軽量で写りは抜群。ぼくが手にした初の本格的望遠レンズである。このレンズを持ってオーストラリアに撮影に行った。はじめての白人国?への旅行で、途中でお金がなくなって帰路インドネシアに夜のを断念したのもついこの間のことのようだが、もう25年ほど前のことになる。
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