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海野和男のデジタル昆虫記

今日のクラシックカメラ(アルパ6C)

今日のクラシックカメラ(アルパ6C)
2001年12月12日

またスイスのアルパである。このところ6型7型8b型を紹介したが、今日は6C型。
 6C型は1960年から1967年まで、およそ4000台が製造され、アルパとしては生産台数の多いモデルである。スタイルは6型と大きく異なっているように見えるし。大きさもずいぶん大きくなったように思える。けれど実は6型とボディーは共通であるのだという。
 それまでのアルパにはレンジファインダーがあったが、この部分にセレン露出計が組み込まれている。最も異なるのはペンタ部で、今までの傾斜したファインダーが、普通の一眼レフタイプのファインダーになった。これだけでずいぶんと印象が違うものだ。巻き戻しクランクがアルパ独自のパンダグラフ式になり、迅速に巻き戻しができるようになったのもよい。形は前のものの方が好きだが実際に使ってみると、野外では6cが断然使いやすい。
 レンズはフランス製のアンジェニー28mmである。アンジェニーはフランスのメーカーで、映画のレンズは定評があるし、ライカフレックス用のズームなども作った。アンジェニー28mmは広角レンズのフランジバックを伸ばして一眼レフ用のレンズにするために考えられたレトロフォーカスと呼ばれるタイプのレンズであるが、これはアンジェニーが初めて作ったものらしい。現在の広角レンズは基本的にはこの設計方法を踏襲している。
 6Cの発展型のアルパ9Dについては2001年1月6日の小諸日記に紹介してある。

◎クラシックカメラで自然を撮る2002年初夏発行予定

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