SNSで犬をテーマにしたイラストや漫画を配信しているのい(@kirafuku0716)さん。色使いや表現、犬の表情や動きが個性豊かで、温かみのなかにたまに陰があったり、かわいいけれど切なかったり、人間と犬の気持ちや関係性が妙にリアルに描かれた作品が多く、犬はもちろん動物好きの人々の心を揺さぶっている。
なかでも犬への愛や“あるある”をユニークな詩と絵で表現した「犬の詩」が人気で、『ニンゲンの あらゆる言葉を働かせ 力いっぱい 犬を讃えよ』と詠んだ作品は1万近くのいいねがついた。
のいさんの作品にはよく、福さんという白いモサモサの犬が登場する。この犬はのいさんが大好きな犬とのことだが、犬の詩ではほかにもさまざまな犬が描かれていて、切り取るシチュエーションも強く共感してしまうものが多い。犬の詩についてのいさんは「犬を思う気持ちが溢れて、何かを表現したいと思ったので描き始めました(拙い文と絵ではありますが)。犬や生き物を傷つけないようにと気をつけています。自分の家族に重ねてみてもらって、ふふふっと笑ってもらえるとうれしく思います。いつもあたたかい目で見ていただき本当に感謝しています」と語る。
ウォーカープラスでは、犬の詩の描き下ろしの新作30作品を「犬に捧げる詩」と題して掲載。これまでの犬の詩は絵がモノクロだったのに対し、新作はフルカラーにパワーアップ。連載として全10回でお届けする。
今回は3作品をのいさんのコメントとともに紹介する。
■来世もきっと
『前世でも また今世でも救われて 来世もよろしくお願いします』
「本当に感謝を伝えたいです。前世の私も来世の私も君に救われています。前世では一緒にマンモスを狩ったりしたのかしら。来世では一緒に空飛ぶ車に乗ったりするのでしょうか。想像すると楽しいよと思い作った詩です」
■人間はどうですか?
『犬さんはとってもおりこう 人間は、おりこうですか?』
「問題提起のセンセーショナルな詩です。本当に申し訳ないことも多く…人間もおりこうになれるようにつとめます。と思い作りました」
■あなたの呼び方
『「あだ名がね無限に増えて困ってる」 「大丈夫なんでも振り向いておけばいいよ」』
「もさもさいぬ。ソフトクリームじじ。モストホワイトドッグ。かわいかわいちゃん。はなさき黒まる。かわいくてかわいくて親しみをこめていろいろなあだ名で呼んでしまうけど、犬たちは困っているかもなという思いを表現しました」
あなたと愛犬、秘密の呼び名はありますか?自分の声に反応してくれるだけでうれしいが、来世でも忘れないくらいたくさん呼び掛けてあげたいものだ。
取材協力:のい(@kirafuku0716)