【再配達の有料化】個人でできる対策は?再配達できない地域はどうする?2024年物流問題をわかりやすく描く【作者に聞く】

  • 2024年5月13日
  • Walkerplus

宅配需要が爆発的に増加しているなか、2024年4月から働き方改革によってトラックドライバーの残業時間規制が厳しくなった。これにより配達時間が減少し、物が運ばれないことや遅延が懸念されている。それに伴い、再配達の数も急増。今回は、宅配便の再配達についてゆきたこーすけ(@kosukeyukita)さんの「運び屋ゆきたの漫画な日常」から「再配達の有料化」を紹介するとともに、ゆきたさんに話を聞いた。


■再配達は有料化?トラックドライバー2024年問題と向き合う
ゆきたこーすけさんのところに「再配達や時間指定を有料化したほうがいい」という意見について質問が来た。ドライバーさんのなかにも再配達の依頼があり、指定された時間に行くと不在で「再配達を指定したのなら、在宅していてほしい」とイライラすることもあるという。

ゆきたさんは難しい問題とし、「再配達の有料化については、ゆくゆくはそうせざるを得なくなるのかも知れませんが、現状だとちょっと難しいんじゃないかなという気はしています。

メリットよりも通販会社などの顧客が離れるリスクの方が大きい気がするので、宅配会社的にはたぶんやらないんじゃないかなというのが率直な意見なのですが、現場に立つ立場からすると、『家にいたのに不在票を切られ、再配達料を取られた』みたいなトラブルは間違いなく起こる気がします。

そもそも一昔前と比べると、今は玄関前の宅配ボックスも多くなったし、置き配やコンビニ受け取りも増えたし、何よりお客さんたちの意識が『なるべく再配達をさせないように』というふうにすごく大きく変わりました。そういった方向で頑張れば、有料化しなくてもいいんじゃないかなと個人的には思います」と話す。

■再配達を頼んでないけど?ドライバー側が気を利かせる「サヨナラ便」
なかには、再配達を頼んでいないのに荷物が届いたことはないだろうか?「配達員はなるべく翌日に荷物を持ち越したくないと思っています。たくさん持ち越すほど、翌日の仕事がきつくなるんですね」と、ゆきたさん。

配達を終えた20時30分。配達所に戻る途中、その日に配達できなかった荷物を届けることがある。「お宅の前を通って電気がついていたらお伺いする、なんてことは時々やっていました」(ゆきたさん)。再配達の依頼を忘れてしまうこともあるので、ドライバー側が気を利かせた再配達はありがたい。

また、配達所から30キロ離れたような田舎では再配達ができない。そのため、都会ではありえないかもしれないが、信頼関係でなり立つ配達方法もあるという。

再配達の有料化は数年前から言われていた。未だに反対する声もあるが、個人では宅配ボックスを設置したり、宅配ロッカーやコンビニでの受け取りを活用したり、配達日に受け取れるようスマホアプリやネットを利用して、再配達を減らす対策を講じたい。


取材協力:ゆきたこーすけ(@kosukeyukita)

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