2025/05/21 11:31 ウェザーニュース
今日21日(水)は梅雨前線が北上し、九州・四国を中心に雨が強まり、種子島では1時間に80mm超の猛烈な雨を観測しました。午後は強雨のエリアが拡大する見通しで、道路冠水や土砂災害などに警戒が必要です。
梅雨前線は九州南部まで北上し、そこに向かって非常に暖かく湿った空気が強く流入しています。空気中に含まれる水蒸気の量を表す指標のひとつである相当温位は340K以上とみられ、大雨をもたらしてもおかしくないレベルです。
発達した雨雲が通過した種子島・屋久島で特に雨が強く、1時間の最大雨量は種子島・上中で81.5mm(10時34分)の猛烈な雨、屋久島で57.0mm(9時01分)の非常に激しい雨を観測。中種子町と南種子町には土砂災害警戒情報が発表されました。九州本土から四国でも局地的には1時間に20mm以上に強い雨になっています。
レーダーでは東シナ海に発達した雨雲を捉えていて、九州の各地では午後にかけてさらに雨が強まる見込みです。
九州、四国ではこれから夜にかけて雨雲が次々に通過する見通しです。湿った空気の流入が継続するため雨雲は発達しやすく、局地的には1時間に50〜80mmの非常に激しい雨が予想されます。地形の影響などが加わった場合は80mm以上の猛烈な雨になってもおかしくありません。
短時間の激しい雨によって道路冠水や中小河川の急激な増水などのおそれがあります。また、総雨量は多い所で150mm以上に達する可能性があり、土砂災害などにも警戒が必要です。
まだ5月ではありますが、すでに九州南部で梅雨入りしているように大雨シーズンに突入しています。しっかりと雨への備えを行い、安全にお過ごしください。