エドヤセンベイ、勝浦の老舗「江戸屋」の味生かし「割れ煎餅」発売

  • 2025年5月21日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 勝浦の老舗煎餅店「江戸屋」の味を引き継ぐ「edoya senbei(エドヤセンベイ)」が4月26日、新商品「割れ煎餅 3種MIX」を発売した。(外房経済新聞)

 「edoya senbei」は、勝浦商店街にあるコーヒー焙煎(ばいせん)所兼セレクトショップ「EDOYA(エドヤ)」(勝浦市勝浦)内に工房を構える。元煎餅店だった店舗を活用している縁から老舗の味を復活できないかと考え、地元出身でUターンした鈴木里佳子さんが地元の人たちに当時の様子や配合などを教えてもらい製造を開始。今年2月、手焼き煎餅「江戸まさり」を発売した。

 工房で1枚1枚手焼きした煎餅に独自のタレを漬けた「江戸まさり」は地元の人に好評で、「元々あった煎餅店のことを知る人も多く、懐かしいという声も聞く。勝浦土産に買って帰る人もいる」と鈴木さんは話す。

 新商品開発を進める中、千葉県の米を中心に煎餅の生地を作っている工場との出会いから今回の商品が実現した。鈴木さんは「この煎餅生地は『江戸まさり』のものより大きく厚みがあった。扱いが難しい一方、以前から割れ煎餅のニーズを感じていたので、あえて割ってしまうことを選んだ」と話す。

 新商品の「割れ煎餅3種MIX」は、タレ、あおさ、ゴマの3種類の味をセットにした。あおさとゴマは風味を生かすよう一度だけタレに漬けるが、タレは2度漬けしている。味が中まで染み込むよう煎餅を焼いた後、割ってからタレに漬けているという。タレは「江戸まさり」と同じものを使う。「同じタレを使うことで老舗煎餅店の味を生かした。厚みがあるので食べ応えがあるのでは」と鈴木さん。

 鈴木さんは「最近では、煎餅をよく食べるようになった。特に地域に昔からある煎餅店を見つけると思わず食べてしまう。限られた設備を使い一人で製造しているため難しいことも多いが、今後もさまざまな味を研究しながら、皆さんの応援を受け、新商品開発に取り組んでいけたら」と意気込む。

 価格は、青のり、ゴマ、しょうゆの3種入りで1袋1,300円。EDOYAでの販売は8時~16時。火曜・水曜・木曜定休。

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