田子の山あいにパン店「りんごとごりら」 関東から移住した夫婦が出店

  • 2025年5月21日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 パン店「りんごとごりら」(田子町山口道前)が5月24日、上郷公民館(同)近くにオープンする。(八戸経済新聞)

 レーズンクリームチーズ

 出店したのは、関東から田子町に移住したパン職人の木村治樹さん、管理栄養士の知子さん夫婦。リンゴのコンポート、クリームチーズ、レーズンなどを組み合わせた「レーズンクリームチーズ」(380円)、同町産のニンニクを使った「ガーリックフラワー」(260円)など、15~20種類のパンを用意する。知子さんによると、店名は「しりとりで遊ぶ中で思いついた」という。

 治樹さんは、横浜市に本社を置くパン店で店長を務める中、自身の店を持つことを考えていた。夫婦の共通の趣味だという旅行を通じて青森県の魅力を知り、2021年、そろって同町の地域おこし協力隊に就いた。知子さんは2023年8月まで、県外から同町への移住を希望する人をサポートし、治樹さんは今年3月まで、観光振興やイベントの企画を担当した。協力隊の活動に取り組む傍ら、八戸圏域のイベントに出店し、パンの販売を続けてきた。

 店を構えるのは、山々に囲まれた山口道前地区。自然豊かな景観を一目で気に入った。生地を発酵させる酵母には、同地区の空気中に漂う酵母菌を取り入れているという。

 治樹さんは「パンは土地によって味が変わる。田子町の酵母菌で作るパンは、ほのかな甘みや酸味があり『和』を感じる優しい味。地元の食材を生かし、皆さんの声も取り入れながら、食べやすいパンを作っていきたい。パンを通じて新しいつながりが生まれる場所になれば」と話す。

 今後はイートインスペースを設置する予定。

 木曜~日曜、祝日に営業。営業時間は9時~15時(売り切れ次第閉店)。

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