時代によって変化するファッションの常識やルール。昨今でいうならば、「Y2Kファッション」の再ブームでしょうか。大人世代では古いイメージが拭えない2000年代初期の若者ファッションも、現代の20代には新鮮な印象で受け入れられているのだとか。
さらに、変わらないベーシックアイテムでさえも、歳を重ねるごとに今っぽいシルエットに変化しています。
スタイリストの筆者が、40・50代が見落としがちなファッションの新ルールをご紹介します。イタイ印象を与えないためにも、ファッションの新常識を押さえておきましょう。
長い間、ウエスト位置が高いハイウエストパンツが流行していましたが、そろそろ終焉の予感。冒頭にお伝えしたように、2000年代ファッションブームの影響でローライズパンツへの注目度が上がったためです。
とはいえ、まだまだ取り入れている方も多く、古臭い印象というわけではありません。しかし、あと数年で、さらにブームは下火になっていきそうです。
新たにパンツを新調する際はハイウエストではなく、股上が標準のミドルライズを選ぶと良さそう。
カーディガンは、ネックラインにトレンドが現れます。
5年以上前はVネックが主流でしたが、現在はクルーネック時代。カーディガン自体はシンプルで変わりのないデザインでも、ネックラインをクルータイプに切り替えるだけで今っぽさが出ます。
もし、新たにカーディガンを新調する場合は、袖がふんわりと膨らんだ、ややオーバーサイズのクルーネックカーディガンを選ぶと良いでしょう。
甘くフェミニンな印象のフリルは大人世代で敬遠されがちですが、フリルのデザインを意識して選べば大人世代でも取り入れることができます。
小ぶりでギャザーが細かいフリルは、可愛い印象が強すぎるのでNG。ですが、ヒダが大きくたゆたうラッフルデザインなら、大人女性でも品よく着こなすことができます。
長く人気だったくすみカラー。控えめな色合いは見た目に柔和さを与え、大人世代でも取り入れやすいと好評でした。
しかし、くすみカラーは色自体がくすんでいるので、その色合いで統一すると老けた印象になるというデメリットがあります。それを払拭するためにも必須なのが、発色の美しいキレイ色。
鮮やかなグリーンがトレンドカラーとなっているように、今後も華やかで明るい色が人気になるでしょう。ぜひ、色ものに挑戦してみてください。
スカートはスタンダードなプリーツやフレアスカートでも良いのですが、今年はデザイン性に富んだアイテムが多く登場しています。
とくにモードファッションが好きな大人世代は、大胆なほどボリューミィなロング丈のスカートがおすすめ。ツイストデザインやアシンメトリーといった複雑なパターン(形)のスカートで、人と差のつく着こなしを楽しんでみてください。
時代によって変わるファッションのルール。スタンダードに愛されるアイテムをおさえつつ、3〜5年単位でどんなふうにトレンドが変化しているのかをリサーチしておくと良いですね。そうすると、いつまでも新鮮さのあるタイムレスな着こなしが実現できます。
(ファッションスタイリスト・ライター 角 佑宇子)
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