
ネギは薬味や炒め物、鍋物など年間を通じて食卓にのぼる万能野菜!暑さに強いので、春から夏にかけてもつくれて便利です。分けつ力が旺盛で株がどんどん増えていくので、ちょっとしたスペースでつくるプランター菜園でもたっぷり収穫できます。
葉ネギとは(特徴)
中国西部・中央アジア原産。
ネギは薬味や炒め物、鍋物など年間を通じて食卓にのぼります。
暑さに強いので、春から夏にかけてもつくれて便利です。
花が咲き暑い時期に休眠をするため、地上部分はなくなりますが枯れてはいません。
分けつ力が旺盛なので株がどんどん増えていきます。
植え込む前に土のpHを中性に調整しておきましょう。
■基本情報
[ユリ科]
・スタート:春・秋
・収穫目安:2ヶ月~3ヶ月
・水やり:毎日
・日当たり:良い場所
栽培カレンダー
育て方
STEP 1 準備するもの
材料費:約900円
多品種ですが、育てやすさは同じなので、好みの種を選ぶとよいでしょう。
初心者でも育てやすいのは「九条ネギ」です。
プランターは40cm前後の鉢でもよいですが、株数が少ないようなら深さ20cm前後でもできます。
土は元肥がしっかり入っているものを選びましょう。
STEP 2 種まき
土に支柱や板などで溝をつけ、10cm間隔で種をまく。

周囲の土を種の上にかけ、水を与える。発芽するまで、土が乾かないように水やりをする。
STEP 3 間引き・追肥
●間引き1回目
発芽後、本葉が3枚前後になったら、株間2cm~3cmなるように間引きを行う。

●追肥1回目
プランター栽培では、大半の肥料が流出するので、1ヶ月半に1度、肥料を与える。固形肥料は株間にばらまき、周囲の土と混ぜ合わせる。水やりをかねた液体肥料でもよい。

間引き1回目後のプランター。

●間引き2回目
草丈が20cmほどになったら、2回目の間引きをする。間引き菜はサラダなどに利用。

●追肥2回目
葉の色がよくないようなら、株間に固形肥料を追肥する。

間引き2回目後のプランター。
STEP 4 収穫
種まきから2ヶ月ほどで収穫適期となる。草丈が15cm以上になれば収穫できる。

株ごと抜いて収穫してもよいが、株元を3cm~4cm残してハサミで切り取れば、新芽が出てきて再度収穫できる。
【ここがPoint】新聞紙を使って食べる部分(白い根元)を軟白する
プランターでは土を高く盛って遮光することはできません。そこで、新聞紙で株元を包み込んで遮光し、軟らかい白い部分をつくります。
プランター栽培の葉ネギの根元を、新聞紙で巻いてクリップでとめる。

しばらくして取り外すと、葉ネギにも白い部分ができる。
葉ネギにまつわる豆知識
■ワケギの栽培
ワケギは育てやすいネギで、種球を植え込めば収穫まで手をかけることが少なく、葉を株元で切れば再び葉が出てきます。
花はつけず、種もできないので長期間利用できます。分球も盛んで、堀り上げて植え替えればよい苗が増えていきます。
01 7月~8月に販売されるワケギの種球。1球ずつにわける。

02 株間10cm前後に並べ、種球の頭が見えるか見えないかぐらいの深さで植え付ける。

03 草丈が15cm前後になったら、株間に追肥を行う。

04 草丈が20cm前後になったら収穫時期。地上から3cm~4cm残してハサミでカットする。

05 しばらくすると切り口から新しい葉が出てくる。
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