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Vol.22 レイヤリングで寒さに負けない

  • 2007年2月1日

 あたたかい冬が続いていますね。
外が寒いと出かけることに気がひけてしまいますが、ちゃんと準備をすれば「寒さだってへっちゃら!」という気持ちでアウトドアを楽しむことができるのです。
今回は、アウトドアでのファッションについて紹介しましょう。

インナー、中間着、アウター

インナー、中間着、アウターの
3つの要素からなります


レイヤリングの原則をいかす

レイヤリングの原則をいかすとこうなります

 私たちアウトドアインストラクターが現場で指導するときは、レイヤリングという方法で、衣服を構成します。レイヤリングとは「重ね着」のことです。
 肌に直接着る「インナー」、保温する役目の「中間着」、雨や風など外部から身を守る「アウター」の3種類に区分されます。
 ※インナーをファーストレイヤー、中間着をセカンドレイヤー、アウターをサードレイヤーと呼ぶこともあります。

 今のようなとても寒い時期ならば、インナーには化学繊維でタートルネックのシャツとタイツ、中間着には薄手のフリース(毛布のような生地)、そしてアウターには雨や風をブロックするウィンドブレーカーやジャケットを羽織ります。それに加えて、帽子や手袋を着用し、肌を出さないことで保温性を高める工夫をします。
 暑くなれば、中間着のフリースを脱いだり、手袋を取ったり、重ね着ならすぐに体温調整が可能なのです。
 よく、薄いシャツの上にダウンジャケットやスキーウェアのような厚手のものを1枚だけ着ているのを見かけますが、活動が伴うと動きにくく、細かな温度調節ができないので、あまりおすすめではありません。また反対に、セーターやフリースをいちばん外側に着ているのも見かけますが、これらのものは通気性がよく、風が吹けば温度を奪い去ってしまいます。これもおすすめではありません。

 このレイヤリングは四季を通したアウトドアファッションの基本です。それぞれの衣服の機能を生かした着こなし方をぜひお試しください。


(2007.2.1更新)

高瀬 宏樹さん

著者プロフィール
高瀬 宏樹 (たかせひろき)
日本キャンプ協会主幹(指導者養成、普及サービス事業担当)
日本全国を飛び回って、キャンプの魅力を人々に伝えたり、指導者の養成に取り組んでいる。休日は二人の息子達をパートナーに身近な自然のなかで、ささやかなアウトドアライフを実践している。

 

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