第2回　アメリカのヨガブームを受け日本でもヨガ市場は拡大している（2）

女性特有の症状とYOGA

　私の体験でも、持病であった腰椎椎間板ヘルニアも完治し、子宮内膜症やそれにともない起こっていたあらゆる不調を解消する事ができました。
　食事は、塩分を控えめにして、豆類・海藻類・魚・玄米などを中心にアルコール・カフェインなどの摂取を控えることを意識して摂るように。毎朝のヨガで心と身体・呼吸をコントロールする。静かな瞑想の時間を持つ。YOGAとは「つなぐ」という意味。心と身体をつなぐ、また自分自身と大地、宇宙をつなぐということ。“思いどおりにならない”自分のカラダや心に対して、“思い通りになれ”と思う心自体が「エゴイスティック」であると気づきました。自然のリズムに呼吸を合わせ、自分らしく生きることが大切だと思えたことが一番の治療薬。内観力を高め自分の身体や心の状態に敏感であることが「己を知る」ことです。

女性特有の症状に効果的なアーサナ（ポーズ）をいくつか紹介いたします。

■猫のポーズ・牛のポーズ・猫の伸びのポーズ
背骨一つ一つを意識して、呼吸に合わせて行いましょう！
【Let's Try!】

1. 四つん這いになり手と足でスクエアをつくり、背中はフラットにします。
2. 息を吸って吐きながら背骨ひとつひとつを柔軟に反らせ（猫のポーズ）息を吸って背中フラットに戻ります。
3. 吐きながら背中を丸め、みぞおちのチャクラが一番高くなるよう意識します。頭は深く入れ、おヘソを覗き込むように。お尻も内側へ引き寄せる。（牛のポーズ）息を吸って背中フラットに戻ります。
4. 吐きながら胸を床に近づけていきます。指先から肩、背中、腰まで美しい弧を描くように。自然呼吸でしばらくキープします。

猫のポーズ

■胸をひらく合堰（がっせき）のポーズ
【効果】
胸をひらく合堰（がっせき）のポーズは花粉症にも効果的です。
頚椎と胸椎の間にあるツボの拘束が解消されることにより目や鼻・のどなどのアレルギー症状が軽減されます。また猫背矯正・喘息などの呼吸器系疾患の改善にもなります。

胸をひらく合堰（がっせき）のポーズ

【Let's Try!】

1. ヨガマットを丸めて背骨の下になるよう仰向けで横になります。仙骨のところから頭までが支えられるようにします。身長の高い人は頭の下にクッションなどを敷くとよいでしょう。
2. 合堰（足の裏と裏をあわせる）にして、目を閉じ深くリラックスします。アイ・ピローを使うのもおすすめです。

■合堰（がっせき）で腰上げのポーズ
【効果】
腰上げのポーズは、腰を高く上げることを意識せず、足の裏と裏を強くあわせてお尻の裏側・脚の付け根の意識（力）だけで腰を持ち上げるようにしましょう。骨盤が引き締まりヒップアップにもなります。産後の女性の骨盤矯正にも効果的！

合堰（がっせき）で腰上げのポーズ

【Let's Try!】

1. 合堰にしてまず呼吸に合わせて股関節・内腿筋を柔軟にほぐします。息を吸ってゆるめ、吐きながら膝を左右の床に近づけるようにします。
2. 足の裏と裏をしっかり合わせて、吐きながら腰を引き上げます。脚の付け根のチャクラを意識して、骨盤を締め、お尻の裏側の力で、腰を持ち上げます。
3. 自然呼吸でしばらくキープします。
4. 吸いながら膝が先に床に近づくよう意識して腰をゆっくり下ろし、吐きながら脚をスーッと下まで下ろします。

高橋由紀　プロフィール

港区台場にてヨガ教室を運営。チャクラとセンターの形成をはかり、誰もが自身の能力をのばしていかれるよう指導にあたる。夫と１歳になる娘と愛犬と暮らす働くママ。budokon（武道魂）日本人インストラクターの一人。毎日がYoga Life。最近、テレビ・ラジオ・雑誌等に出演機会も多い。
夫は整体サロン・eyuru［えゆる］院長をつとめる。ともにベビーマッサージ講習会・子供の能力開発やストレスマネジメントをはかるための教室・遊びや運動を通して親子のコミュニケーションをはかる活動等に取り組む。
http://blog.livedoor.jp/eyuru/