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(Boulder)Vol.20 ボールダー文化を支えるコーヒーショップ

  • 2013年12月27日

ボールダーの文化を支えるコーヒーショップ

コーヒーショプ  また、コーヒーショプは、コロラド大学をはじめとする、ボールダー近辺の大学、大学院や専門学校の学生の勉強の場となっていることを忘れてはならないと思います。ボールダーの人口の約20%以上を学生で占めるこの町では、コーヒーショップは、学生にとって重要な憩い、勉強、そしてコミュニティーの場です。また、どこのコーヒーショップでも無料のインターネットがあるので、オフィスを持たないで一人で仕事をされている方が、朝から夕方までコーヒーショップで仕事をしている光景をよく見ます。
 ボールダーのローカルなコーヒーショップは、各々独自のユニークな雰囲気を持つお店が沢山あり、独自のスタイルでボールダーの文化を支えています。

コミュニティー・ボード  古本屋の一角がコーヒーショップとなっている所もあり、そこでは、気に入った本を棚から持って来て、飲み物を飲みながら本を閲覧することができます。
 あるコーヒーショップの一角には、ボールダーの情報を満載したコミュニティー・ボードがあり、ヨガのイベントから音楽のレッスンやコンサートの広告が貼付けてあります。そのボードには誰でもインフォメーションを載せることが可能です。
 お店によっては、アンティークな雰囲気のお店から、コンテンポラリーなコーヒーショップ、社会活動を啓蒙しているお店など様々なタイプのコーヒーショップが存在します。どのお店もリサイクル、再利用、そしてゴミを減らし環境保護に対しての配慮をしています。
 ボールダーではお店が出すゴミの量に関する気づきが高いので、コンポストとゴミの仕分けをきちんとしており、ゴミ箱の前にはお客様のコンポストやリサイクルに対しての興味を深める目的で、どういう物がコンポスト可能で、何がリサイクル可能なのかをきちんと写真をつけて説明されています。ただのコーヒーショップというよりは、コーヒーショップが率先して、リサイクルやコンポストに関しての気づきを深めるべく社会活動をしているようです。

ゴミはリサイクル、コンポストなどにきちんと仕分け
ゴミはリサイクル、コンポストなどにきちんと仕分け
お菓子、パン類
 飲み物に関してですが、フェアトレードのコーヒーを出しているコーヒーショップでは、そのコーヒーがどこから来て、どんな人がコーヒー豆を育てているのか、そしてどういう行程でコーヒー豆が作られたかなどに関して詳しい説明と写真が壁に貼付けてあります。また、そのコーヒー豆を入れてあった袋の再利用として、おしゃれなショルダーバッグが作られ、それもコーヒーショップで売られていました。
 お店で売っているお菓子、パン類などは、オーガニックや、漂白していない小麦粉を使ったものを中心に、ベジタリアンやビーガンのお客様も楽しめるように、ビーガンのお菓子類もおいてあります。さらには、穀物を取らないグルテンフリーのダイエットをしているお客様のためにグルテンフリーのパン類を出しています。

 オーガニックのコーヒーを中心に出すお店から、フェアトレードの飲み物しか取り扱っていないお店、リサイクルやコンポストと呼ばれる堆肥できる紙コップなどしか使わないロハスなコーヒーショップも大変多く、ボールダーのロハス的ライフスタイルとコーヒーショップは切っても切り離せない関係であることは間違いないでしょう。


■ 筆者紹介
皆川なつ美
皆川なつ美
東京都出身。日本女子大学、文学部国文学科卒業。大学卒業後は、語学留学のためイギリスへ。その後スペインでの生活を経てアメリカに留学。コロラド大学ボールダー校の心理学科を経て、ナロパ大学大学院へ入学、トランスパーソナル・カウンセリング心理学修士を修める、州認定の臨床心理士である。薬物中毒専門カウンセラー(レベルIII)の資格も持ち、その他にもゲシュタルト療法認定カウンセラー、弁証的行動療法 (DBT)スキルトレーナー、 MBSR プラクティショナー(Mindful Based Stress Reduction)などの資格を持つ。薬物中毒デトックスセンター、セーフハウスやDVシェルターに置けるカウンセラー経験など、広範囲にして多彩な臨床経歴を持つ。ボランティアで、少年院にて瞑想を教える。2,005年からリビングウェル・トランジションズ社に勤務、臨床チームの責任者として活躍。2013年秋に独立。現在は、個人の心理カウンセリングセッションを行う傍ら、臨床心理博士課程に在籍し、博士号を目指す。ブログ:http://ameblo.jp/anegocounselor/


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