第31回　アンチエイジング・スペシャリスト／オーガスト・ハーゲスハイマーさん
アンチエイジングな食の法則とは…

オーガスト流食生活

オーガストさんのポリシーである「老けない、太らない、疲れない」を実現するための「オーガスト流食の法則」は？

※クリックで拡大 　いま本に書いたりセミナーで話したりしている理論が完成したのは約5年前です。ビジネスを辞めた後、また栄養学の勉強を始め、最新の研究論文に目を通すのはもちろん、世界中の食の産地や食品製造工場も訪ね、さまざまな食べ方を自分の体で試してきました。その結果、データより食歴が大切だと気付きました。
　余計なものは食べなくていいという考え方。つまり「体に必要な必須栄養素から食べましょう」ということです。幾つになっても細胞が新しく生まれ変わるためには、たんぱく質と脂質は欠かせません。だから、肉や魚、卵、油は取らないといけない。でも、すべて酸性食品なので、血液のpHバランスを保つためには骨にたまっているカルシウムを利用するしかない。それでは骨粗鬆症の原因になってしまいます。
　それで、同時に超アルカリ性の緑の濃い葉野菜をたくさん、海塩とエキストラバージンオリーブオイルやごま油など質のいい油をたっぷりかけて食べるようにとすすめています。そうすれば、必要な食品が全部一緒に取れます。

オーガストさんの著書が書店で大きく展開されている　そして大切なのは、食べ物の安全性。できれば野菜は無農薬で化学肥料を使わないで作られたもの、動物は放し飼いで育てられたもの、魚は養殖より天然のものを選びたい。
　「オーガスト流の食べ方でやせた」という方から体験談を伺う機会があり、「おかげで病気が良くなった」と聞いて涙が出てきてしまった。そのとき自分は絶対にこの仕事をやり続ける、やっと自分が生きている意味がわかったと思い、感謝の気持ちでいっぱいになりました。

スリランカからのおくりもの

スーパーフードのひとつとして、今ココナッツオイルが注目されていますね

オーガストさんの近著と自社製品のココナッツオイルとココナッツバター

スリランカの幼稚園　ココナッツオイルは、是非食べていただきたい食品です。ラウリン酸という素晴らしい栄養成分があるのです。私がココナッツオイルを初めて使ったのは30年以上前、サーフィンでの日焼け後のアフターケアとして肌に塗り始めたのがきっかけで、当時は住んでいたサンディエゴの自然食品店で購入していました。それ以来ココナッツオイルを愛用しています。
　ここ数年、ワークショップや本でココナッツオイルがいかに優秀なスーパーフードであるかをお伝えしてきましたが、今回自分が納得できるココナッツオイルを探し求め、Coconatiという自社ブランドとしてココナッツバターと一緒に販売をすることになりました。最高のココナッツを探し求めてたどりついたのはスリランカ産。免疫力を高めてくれることで知られ、母乳にも含まれるラウリン酸が、Coconatiココナッツオイルには全体の約半分も含まれています。

　私たちのスリランカに対する特別な愛情が芽生えたのは、ココナッツオイルの輸入・販売を開始するずっと前。2009年にNPO法人ルーム・トゥ・リードと共同でスリランカ中部マータレーの山腹に位置する幼稚園を建設したときでした。それ以来、現地の子供たちや家族と強い絆を築いてきました。
　2012年には、同じ地域でさらに大きな規模の学校を建設し、今では400人近い子供たちが通っています。この人里離れた地域には残念ながら貧しい家庭が多いのですが、人々はみな、愛情深く、そして勤勉でたくましく生きています。何よりも一番すばらしいのは、この恵まれない状況の中でも子供たちがいつも笑顔だということ。
　Coconatiココナッツオイルとココナッツバターをみなさまが口にするたびに、彼らの笑顔と愛情を感じ取っていただけたら嬉しく思います。

セーブ南相馬プロジェクト

オーガストさんが東北を支援するために立ち上げたプロジェクトは・・・

　2011年の東日本大震災直後に、Facebookで仲間を募り、ボランティア団体「セーブ南相馬プロジェクト」を立ち上げました。2トントラック2台で水や野菜などの支援物資を月に1～2回のペースで南相馬市に届け、初めて届けたのが2011年5月。NP0法人セカンドハーベストジャパンの協力を得ながら、福島や東北各地、東京からのボランティアと共に被災者の方々へ物資を70回以上お届けしています。（第72回目のお届け：2014年11月9日）
　活動資金は、東京で定期的にチャリティパーティ等を開催して調達しています。