夫との関係、義実家との付き合い、仕事やキャリア、ママ友などの人間関係……。毎日がんばって生きていると、悩みは尽きませんよね。そんなお悩みに、専門家がアドバイス。
今回はお隣の音が気になるという「まるごと天国」さんのお悩みです。
◆相談者プロフィール
まるごと天国(29歳女性)
日々懸命に生きています。
お悩み相談
1年程前にマンションに引っ越した29歳の専業主婦です。このマンションは壁が薄いのか、上の階や隣の部屋の人の足音や話し声がよく聞こえるなと感じていました。
当初は生活音だから仕方ないと思っていましたが、最近、隣に住む2歳くらいの男の子の足音がひどくなってきました。
朝10時頃や夕方16時頃の決まった時間に走り回っているようで、ドンドンという音が聞こえます。
その時間帯であれば我慢できるのですが、最近夜の23時頃に走り回る音が聞こえるのです。
私たちは朝7時に起床するため、23時頃には寝る準備をしています。
ですが、隣人夫妻の男の子が23時以降起きて、ドンドンと地響きを立て走る音が聞こえるため、なかなか眠りにつくことができません。
23時頃なので、さすがに隣人夫妻が男の子を叱ると思いきや、叱らずに「あはは」と笑いながら男の子が走っている様子を楽しんでいます。
当初はあまりにもうるさいので、耳栓をして我慢していました。しかし、耳栓をしても、鈍い音とその振動は伝わってきます。そうすると、なぜ私たちが我慢しなければいけないのかと、怒りがこみあげてくるようになり、夫婦間の喧嘩も隣人の騒音を原因に増えていきました。
最近では、ドンドンという音が聞こえるだけで怒りがこみあげてくるようになり、精神的に参ってきていると感じています。
そこで、管理会社に連絡をし、隣人の騒音について直接言ってもらえないかと相談しましたが「プライバシーの問題から、その隣人への直接干渉はできない。全戸に騒音のお知らせの紙は配れる」と言われました。
個人的には直接言ってもらいたかったのですが、仕方ないとお知らせの紙を入れてもらいましたが、効果があったのは数日間だけでした。
正直、これ以上我慢するのは限界を感じています。
ただ、隣人のために引っ越すのはどうかと思うので、直接苦情を言うべきか、それとなく気づいてもらうため、我が家でも足音などを立ててみるのがいいのか、が正解なのか切実に悩んでいます。
直接伝えるなら「お願い」スタイルで「具体的」に伝えて
相手とっては大した音に感じていなくても、こちらにしてみると耐えがたい音のことってありますよね。その中で日々、対応に苦慮されているのは大変なことだと思います。
ただ、大きなトラブルに発展してしまうケースもあるので、「それとなく気づいてもらうため、我が家でも足音などを立ててみる」方法は避けましょう。
まずは、状況を記録してみてください。騒音のする日時、音がする方向や音の大きさ、防音対策に費やした金額など。
また、騒音からご自宅を守る工夫を凝らしてみましょう。たとえば、お隣側の壁際に大型家具を置く、吸音素材を壁や床に施す、防音カーテンを取り付けるなどです。
それでも耐え難ければ、状況に基づいてお隣の方と騒音について話してみるのも方法の1つです。
ただ、感情的に話すと、伝えた側が煙たがられたり、逆恨みをされたりして、更なるトラブルになるおそれがあります。
こちらが困惑している状況を冷静に話すようにし、「健康上、23時頃には就寝したいので、その時間帯だけでも走り回らないようにご留意いただけるとありがたいです」と、「すべての騒音に気を付けて欲しい」というスタンスではなく「せめて〇〇だけは」と、最初はどうしてもやめてほしい時間帯や事柄など、具体的にお願いをしてみるといいでしょう。また、苦情ではなく「お願い」という形で穏便に伝えてみて下さい。
◆回答者プロフィール
海野 雪(うみの・ゆき)
上級心理カウンセラー(日本能力開発推進協会認定)、不登校児童対応アドバイザー(全国webカウンセリング協会認定)など、心理系・教育系を中心に多様な資格を有する。200名以上の相談対応実績あり。