生で食べるもよし、煮たり炒めて食べるもよし。大根は季節問わずに食べられる身近な野菜の一つです。
とはいえ、食べ方がマンネリ化している、1本使いきれずに余らせてしまった……なんてご家庭も多いかもしれません。
せっかくならムダなく美味しく食べ切りたい!
今回は、農林水産省の公式YouTubeチャンネルBUZZ MAFF(ばずまふ)の「農水省職員の大根の食べ方 【使い切り5品】#暮らし系公務員」から、おすすめの大根の食べ方についてご紹介します。
野菜ソムリエでもある農林水産省の松本純子さんに、大根の選び方などについても教えてもらいました。
買って損ナシ!美味しい大根の選び方
1年中スーパーで気軽に買える大根。せっかくなら美味しいものを選びたいですよね。まずは大根の選び方のポイントから。
動画より:
「今回選んだのはずっしりと重くひげ根の位置が揃った光沢のある大根」
松本さんによると、重さだけではなくひげ根の位置や光沢も美味しい大根を選ぶポイントになるそうです。
松本さん:
「冬の大根は柔らかいですが、夏の大根は固めです。煮物よりは辛味をいかしておろしたりする方が合います。夏の時期だとそうめんや蕎麦などにおろして使うとよいですね。冬の大根は水分が多く、寒さから身を守るために糖度も高くなります。ふろふき大根などの煮物や、そのままサラダにしてもおいしいです」
季節によって大根の味も変化するとのこと。その時々で調理の仕方を変えてみるのもおもしろそうです。
包丁は最初だけ!? 大根の皮を手でむく方法
大根を買ってきたらまずは大根の葉を切り落としましょう。この一手間で大根の鮮度を保ちやすく、最後まで美味しく食べられるそうです。
分厚い皮がある大根は皮をむいてから調理するのが基本。りんごのように包丁で大根の皮をむいていくのかと思いきや……?
使う分だけ大根を切ったら、縦に包丁の刃を入れて一直線に切り込みを入れます。
皮と中身の間に隙間ができたら指を入れ、回転させながらするするする〜〜〜〜〜〜。
凸凹したり途中で切れることもなくキレイに皮がむけました!!
動画より:
「気持ちいいのでストレス解消におすすめ」
包丁でむくのが面倒なんて時にもよさそうですね。
大根使い切りレシピ1品目:上部を使って【無限ポリポリ大根】
大根の葉がついている上部は水分が多く甘みが強いのが特徴です。
皮をむいた大根で作るのは【無限ポリポリ大根】。まずは大根を短冊切りにしていきます。
その後は塩こんぶを和えるだけ♪ あっという間に一品完成しました。
大根使い切りレシピ2品目:ご飯がススム!ヘルシーな主菜【大根ステーキ】
副菜のイメージが強い大根ですが主菜として食べるのも大いにアリ。ステーキにだって変身します。
2cmほどの厚さに輪切りをしたら表裏ともに格子状に切れ目を入れましょう。
フライパンで焼く前に電子レンジへ。しっかり火が通るので調理の時短に繋がります。
フライパンにバターを熱したらレンチンした大根を炒めます。両面に焦げ目がついたらポン酢をたらり。
動画より:
「ポン酢をジューっとかけたらたまらない」
醤油とバターの組み合わせは間違いナイ‼︎ ご飯がすすむ主菜の完成です。
大根使い切りレシピ3品目:大根の葉を使い切り【大根葉のたまご炒め】
葉付きの大根が売っていたら迷わず買い物かごへ入れるのが吉。葉っぱまで美味しく完食しましょう。
まずは葉っぱを刻みフライパンへ。油でサッと炒めます。
そこに鰹節と卵を投入してひとまとめ。
葉っぱの緑と卵の黄色が鮮やか♪ 食卓に映える一品です。
大根使い切りレシピ4品目:辛味の強い先端は【大根ときのこ鍋】で使い切る
大根の下部、先端は水分が少なく辛味が強いのが特徴です。辛味が苦手なら、鍋にして味わってみるのはいかがでしょう。
薄い輪切りにしたら鶏肉やきのこが入った鍋に入れます。
さらに白だしを入れて一煮たちすればできあがり。
優しい味わいの鍋が身体を温めてくれますよ。
ここで大根の豆知識を一つ。
大根を輪切りにすると周りが青くなっていることがありますよね。
動画より:
「青色色素が生成した生理現象。害はありませんが気になる場合は下茹でがおすすめ」
中が青くても特に問題はないんですね! 安心して食べられそうです。
大根使い切りレシピ5品目:皮をつかった【フライド大根】でもう一品
皮をむいたらそのままゴミ箱へポイッ。
実はそれ、もったいないコトしてるかも! 皮まで美味しく完食できちゃうレシピも紹介されています。
むいた皮はよく洗い、適当な大きさにカットします。
焼肉のタレで味付けをしたら片栗粉といっしょにビニール袋へ。開け口を閉じてビニール袋ごとフリフリ。片栗粉が均等になるようまぶします。
油であげたらお皿に移して塩をパラパラッ。
おつまみにもなれちゃう【フライド大根】の完成です!
白米を添えたらご飯の準備もバッチリ。大根1本でおかずが5品もできました。
大根をお味噌汁に入れて味わうことが多かったのですが、動画で紹介されていたのはどれも簡単にマネできそうなメニューばかり。もう一品おかずが欲しい、大量消費したい、なんてときに大活躍してくれることでしょう。
さっそく我が家でも作ってみたいと思います!
文=上田美里