こんにちは。家事コツ研究員のOです。いよいよ秋本番。食べたくなるのが、煮物ですよね。特に中まで味がしっかりしみ込んだ「大根の煮物」は格別です。でも、実際作ってみると、煮る時間が短くて中心まで味がしみていなかったり、長時間煮すぎて、今度は煮崩れしてしまったりと、なかなか加減が難しい料理だったりします。
そんなとき、下ゆで時にあるものを入れて煮ると、ホクホク&味しみしみのお店のような「大根の煮物」が作れる裏ワザを発見しました。とっても簡単な方法なので、すぐに実践できますよ。早速その裏ワザを紹介します!
それでは大根の煮物を作っていきます。
<材料>
大根…1/2本
●下ゆで
水…1リットル
砂糖…大さじ1
昆布…10㎝×10㎝1枚
●味つけ
酒…大さじ1
しょうゆ…大さじ2
塩…適量
●盛り付け
かつおぶし…適量
からし…適量
材料はこんな感じですが、あれ、下ゆでで使う材料に普通は使わないものが!そう、「砂糖」が今回の最大のポイントです!
<作り方>
1、大根を切る
大根を厚さ3cmほどの輪切りにします。あまり厚すぎると中まで火が通るのに時間がかかるので、これぐらいがちょうどいいかと。
2、皮をむき、面取りする
輪切りにした大根の皮をむき、野菜の切り口の角をごく浅くそいで、丸くする面取りをします。面取りをすると、出来上がった料理の見栄えがよくなり、煮崩れを防止する効果もあるんですよ。
3、隠し包丁を入れる
面取りした大根にさらに、中央に十字に隠し包丁を入れます。大根の真ん中まで届けばOKで、下まで入れる必要はありません。隠し包丁を入れることで、煮やすくなったり、中まで味がしみこむようになります。
上から見ると、しっかり十字に切り込みが入っていますね!こういうちょっとした工夫もおいしくなるためのポイントですよ。
4、昆布に切り込みを入れる
おいしくするための仕掛けは大根だけではありません。大根と一緒に煮込む昆布にも、キッチンばさみで切り込みを入れます。
切り込みを入れるとしっかり出汁が出てくるようになります。
5、砂糖を入れた水で下ゆでする
ここで今回の裏ワザ最大のポイント「砂糖」の登場です。鍋に水、大根、昆布、そして砂糖を入れて強火にかけ、沸騰したら中火にして30分ほど煮ます。
砂糖を入れた水で煮ると聞くと、えっと思う人もいるかもしれませんが、実は砂糖には素材をやわらかくする性質があるんです。砂糖水で煮ることで大根がやわらかくなり、味のしみ込みもよくなるんだとか。
30分ほど煮たら、大根に竹串を刺してみます。竹串がすっと刺されば、しっかり中まで煮えている証拠です。この大根をおでんに使いたい場合は、他の具材を煮たおでん鍋の最後に入れて煮ます。
6、調味料を加えて煮る
大根が下ゆでできたら、昆布を取り出し、酒、しょうゆ、塩を加えてひと煮たちさせます。
7、ひと晩置く
ひと煮たちしたらすぐに食べたいところですが、中までしっかり味をしみ込ませるために器に大根とつゆを移し、ひと晩置きます。調味後にきちんと冷ますことが、中までよく味をしみ込ませるための最後のポイントです。
ひと晩置いた大根の煮物はこちら。大根の煮物にかつおぶしをのせ、からしを添えてみました。見た感じ、煮崩れもなく、きれいに真ん丸なままですよね。
そして、色も全体的に色がついていて、しっかり中まで味がしみ込んでいそうな予感。
半分に切って中を見てみると、期待通りしっかり中まで色がついていました。
早速食べてみると、ホクッとした食感、そして、中からジュワーっとつゆがしみだしてきて、おいしすぎる!!食感も味も絶妙で、本当にお店のような一皿に。自分史上最高の大根の煮物になりました☆
これからの季節大活躍間違いなしの裏ワザですよ。
取材・文/JUNKO ※暮らしニスタの人気記事を再編集して配信しています。