ゲストトークの後は、参加者がブレイクアウトルーム(小部屋)にわかれて、ゲストの話から感じたこと、気づいたことについて自由に語り合いました。
「サステナビリティについて、今までにないくらい深く考えさせられた」「パタゴニアの考え方を知って、エネルギーに関する考え方が変わった」「環境負荷をゼロにすることは重要だけど、すぐにはできないと思う」など、さまざまな意見が交わされました。
エコ×エネ体験ツアー水力編に参加したことがきっかけで参加した大学生の中村さんは、「アパレルの企業というイメージが強かったパタゴニアが、ここまで環境のことを考えていることを知って驚きました。社会人の方ともお話する機会をいただき、知らないことを知るきっかけが重要だと感じたので、私もエコのことなどをどんどん人に伝えていきたいと思います」と感想を聞かせてくれました。
エコ×エネ・カフェは2回目の参加という金沢さんは「様々な意見に触れ、考え方の多様性を感じました。私はジオパークのガイドとして自然を伝える仕事をしていますが、環境問題を考える時には幅広い理解が必要だと思います。海外企業であるパタゴニアと国内に電力を供給しているJ-POWERとでは立場も見方も違うのが当たり前ですが、J-POWERの技術の話は難しいのでどうしても伝わりにくいですよね。そういったことや発電所の方々の苦労がもっと伝えられていけばいいと思います」と伝えてくださいました。
ゲストの篠さんからは「J-POWERさんとの対話や参加者の様々なご意見に触れ、気候危機を加速させている根本の原因をできる限り早急に取り除くために、改めて私たちの持っているリソースを最大限活用する必要があることを再認識する機会になりました。私たちの直面している環境危機に躊躇している余裕はありません。ビジネスも個人も今までのようにできることだけを漸進的に行うのではなく、より速度を上げて対応しなければいけないと考えています。しかも、地球上のあらゆる人や地域、生き物にとって公正な形で移行しなくてはならないのです。そのためにも、正しい知識を得て、アクションにつなげていただけたらと思います」というメッセージをいただきました。