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ホテル界のレジェンドが一時休館 【開業30年パーク ハイアット 東京】 2025年10月にリニューアルオープン

  • 2024年5月8日
  • CREA WEB

「APPRECIATION NIGHT」のパーティではホテルの各ダイニングシェフが腕を振るった料理が並んだ。

 開業から30年、国内外から多くのゲストが訪れ、愛され続ける「パーク ハイアット 東京」は改修工事のため2025年10月にリニューアルオープンを迎えるまで一時休館になります。先日、リニューアル前最後の感謝の宴が催され、「パーク ハイアット 東京」を愛するたくさんの人々が集いました。


「ニューヨーク グリル&バー」を象徴するダイナミックなモダンアートは、イタリアのアーティスト・ヴァレリオ アダミがニューヨークをテーマに描いたもの。お別れ会の会場に用意されたフラワーアートとのカラーコーディネートも見事。

開業から30年を経てなお愛され続ける外資系ラグジュアリーホテル

 新宿パークタワーの39F〜52Fにメインゾーンを擁する「パーク ハイアット 東京」。1994年に開業し、90年代には東京外資系ホテル御三家のひとつと呼ばれて内外の注目を集めました。高層階からの眺望の素晴らしさ、最上階の「ニューヨーク グリル&バー」への憧れ、ペストリー ブティックのハイセンスで美味なホテルメイドの数々に、オープン当時誰しもが心ときめいたもの。

 建築界の巨匠・丹下健三の設計、時代を超越したデザインで名高いジョン・モーフォードによるインテリアや照明等デザインも魅力で、「大都会の喧騒を離れた大人の隠れ家」というコンセプト通りの設えやサービスにファンが多いのも頷けます。名立たる世界のセレブがお忍びで訪れており、かのレディー・ガガも「ニューヨーク グリル&バー」にて飛び入りで歌うこともあったとか。ソフィア・コッポラ監督の映画『ロスト・イン・トランスレーション(2003年)』の舞台としても知られています。

 そして開業から30年、外資系ラグジュアリーホテルの古参は改修工事のため2024年5月7日に最後のゲストをお見送りして一時休館することに。2025年10月にリニューアルオープンが予定されています。先日、「APPRECIATION NIGHT」が催され、多くの“パークハイアットファン”が1年半の別れを惜しみました。


野又穫(みのる)氏によるメトロポリスの空想建築絵画。精緻な構図に圧倒される。2006年秋「ニューヨーク グリル&バー」の改装時に展示された20作品は、2025年の再開時にも鑑賞できる予定だそう。

お別れ会スタート数時間前、スタッフ総出で打ち合わせを。

シェフの皆さんも提供する料理の最後の調整に余念がない。

フレデリック ハーフォース総支配人のスピーチと同時に振舞われるシャンパーニュのマグナムボトルを準備するクールなスタッフ。ボトルの重さを微塵も感じさせない!

リニューアル後の2025年秋も「タイムレスな魅力は変わらない」と約束を


「ニューヨーク グリル&バー」からの夜景が再び拝めるのは2025年10月。

空の変化を如実に感じられる開放感たっぷりのピーク ラウンジ&バーともしばしのお別れ。

 全館リニューアル前の「APPRECIATION NIGHT」のパーティ会場は最上階の「ニューヨーク グリル&バー」。2階のエントランスから41階にあるピーク ラウンジ&バー、ヨーロピアンブラッセリーのジランドール、日本料理の梢を見納めしつつ通り抜け、フロア奥のエレベーターに乗り換えて52階に到着です。


圧巻のウエルカムドリンク。

ライブバンドが「APPRECIATION NIGHT」を盛り上げる。

 東京の眩い夜景とライブバンドの心地よい演奏のなか、ニューヨーク グリル&バー、ジランドール、梢の料理人が手がけるさまざまなお料理のほか、ペストリーチームのスイーツやバーテンダーのカクテルなどが振舞われます。ゲストはこの空間で過ごした特別な時間を振り返り、再会までの別れを惜しみながらそれぞれの思い出に浸っているかのよう。


見目麗しく美味なフィンガーフード。

ニューヨーク グリル&バーのベン ウィーラー料理長(中央)。

目の前で握られるお寿司には長蛇の列が。

ホテル名を模したスイーツも心に刻まれる。

デリカテッセンで選び抜かれたチーズともしばしのお別れ。

ヴァレリオ アダミのアートのひとつ、ラジオシティを象ったカクテルも。

フレデリック ハーフォース総支配人。

「APPRECIATION NIGHT」のクライマックスは2023年4月に着任したフレデリック ハーフォース総支配人のスピーチです。直に感謝の気持ちを伝えたいという思いに加え、リニューアル=変化への不安を抱くファンに対し「『ニューヨーク グリル&バー』のように、多くのゲストに愛されているアイコニックな場所のデザインは極力変えず、昨今のライフスタイルに適した設備やサービスへと進化させていく予定です。何より、『パーク ハイアット 東京』のタイムレスな魅力は変わらないことをお約束いたします」と語り、安心させてくれました。

 改修はホテル全館のインテリアデザインを監修してきたジョン モーフォードのデザイン哲学、世界観を尊重しながら、次世代に繋げていくために、これまでにいくつものラグジュアリーブランドを手掛けてきた著名な建築デザイン事務所「ジュアン マンク」を起用。商業デザインに伝統的な職人技法を融合させる独特なスタイルで知られています。

 東京を一望できる素晴らしい眺め、アート溢れる洗練された館内とダイニング、平均50平米のゆとりある上質な客室を有する「パーク ハイアット 東京」が2025年10月にどのような姿でお披露目となるか期待が高まります。ゲストに特別な体験を叶えてくる唯一無二のホテルと再会する日を楽しみに待ちましょう!

パーク ハイアット 東京


「パークハイアット東京」の在る新宿パークタワーは新宿新都心のランドマーク。

所在地 東京都新宿区西新宿3丁目7-1
電話番号 03-5322-1234
http://tokyo.park.hyatt.com/

文=CREA編集部
撮影=橋本 篤

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