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鎌倉・長谷で300年続く和菓子店の名物“権五郎力餅”をお土産に♪「力餅家」

  • 2024年6月13日
  • ことりっぷ


江戸時代に創業した長谷の「力餅家」は、毎朝つくお餅に品のいいこし餡を乗せた権五郎力餅が看板商品。近くの御霊(ゴリョウ)神社にゆかりのある和菓子で、シンプルな美味しさを9代目が引き継いでいます。昔ながらの素朴な和菓子をレトロなショーケースに取り揃える老舗をご紹介します。
屋号を力強く書いた暖簾が掛かる長谷の和菓子店「力餅家」は、この地で江戸時代から続く老舗の和菓子店。創業時からの自家製の製法を変えることなく代々受け継がれ、今は9代目が暖簾を守ります。近くには地元で権五郎神社として親しまれる御霊神社があり、長谷らしい風情が漂う一角です。
看板商品の「権五郎力餅」は、毎朝つきたてのお餅になめらかなこし餡をたっぷりと乗せたなシンプルな和菓子です。もっちりとしたお餅と甘さ控えめなこし餡の王道の組み合わせは、いくつでも食べれられそうな美味しさ。添加物は使用しないので翌日になるとお餅が固くなるため、当日中にできたての美味しさを味わうのがおすすめです。
この和菓子は、御霊神社の祭神・鎌倉権五郎景政(カマクラ ゴンゴロウ カゲマサ)にちなんだものです。御霊神社の境内には、景政を慕う武士たちが力比べしていたと伝えられる2つの大きくて重い石が祀られていて、その昔はこの石に供えられたお餅を参列者に分け与えていたのだそう。いつしかお餅は「権五郎の力餅」といわれるようになり、その後はこのお店の祖先が伝説と共に伝えるようになったのだとか。
2月から4月にかけては、白いお餅が草餅になります。国産のヨモギを使った春ならではの豊かな風味も人気です。
できたてのこし餡で求肥をくるんだ「求肥力餅」。1包に1個入っていて、まん丸に仕立てたお菓子が並ぶ様子は御霊神社に祀られている伝説の石のようです。
御霊神社では毎年鎌倉権五郎景政の命日である9月18日に例祭があり、お面をつけた面掛衆(メンカケシュウ)が練り歩く面掛行列も行われます。これは10人の面掛衆が爺・鬼・異形・鼻長・烏天狗・翁・火吹男・福禄寿・おかめ・とりあげのお面をつけて歩くもので、そのお面を模したのが「福面まん頭」です。
特注の金型で焼いたカステラ生地でこし餡をくるんだ「福面まん頭」のお面は全部で11種類。必要な個数を伝えるとアトランダムに包んでくれます。行列の様子を描いた熨斗紙がかかる箱入りはギフトにも。
地元に根づいた老舗ならではの名物が多い「力餅家」。ご紹介した和菓子のほかに「すあま」や季節の「上生菓子」などがショーケースに並び、おせんべいやかりんとうといった昔ながらの素朴なお菓子も種類豊富です。ぜひ立ち寄って老舗の味を持ち帰ってくださいね。

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