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有田焼のうつわと世界のモダンアートと焼き立てパンが楽しめる「bakery and art cafe lier」

  • 2024年6月12日
  • ことりっぷ


佐賀県西部にある有田町は、日本の磁器のはじまり処。今もまちには、老舗から新進気鋭まで多数の窯元や問屋、ギャラリーなど、やきもの関連の施設やショップが建ち並びます。
「bakery and art cafe lier(ベーカリー アンド アート カフェ リア)」は、その中心部から少し離れた国道344号、通称「セラミックロード」沿いに建つベーカリーカフェ。焼き立てパンはもちろんですが、有田焼とモダンアートでも注目される人気のお店です。
大胆なウォールアートが目を引く真っ白い建物が、「bakery and art cafe lier」の店舗です。じつはこの壁画、鹿児島県の画家ocoboさんを中心にスタッフも加わって1週間かけて描いたもの。多くの観衆が見守るなか、2023年7月1日のお店のオープンと同時に完成させたライブアートなのだそう。動物たちのほのぼのとユーモラスな表情が印象的です。
お店はベーカリー、カフェ、アートの3つの要素を盛り込んだ欲張りなスタイル。福岡の人気ベーカリーで修業した竹上由里奈さんがパンを焼き、夫・将さんがカフェ&アートを担当。由里奈さんの父が「in blue 暁」の代表であり、陶芸家の百田暁生さんであることから、イートインでは百田さん手製の有田焼のうつわも楽しめます。
店内入ってすぐはベーカリー、カウンターの向こう側に工房があります。レパートリーは約40種類。噛みしめるほどに香ばしく、味わい深いハード系、メロンパンやあんパンなどの菓子パン、地元の野菜や肉、海鮮をたっぷり使った惣菜パンなど、目移りしそうな品揃え。
パンは生地がおいしいことはいうまでもありませんが、フィリングのレベルの高さは見るだけでもわかります。「ポテトサラダサンド」は、あえて食感を残したポテトに粒マスタードを入れ、ゴロッと大きめにカットしたベーコンがイン。ツナもシャキシャキのキュウリも入っていて、フィリングのみでも十分食べごたえがあります。
「高菜パン」には、地元有田にある前田食品の高菜を詰め込み、海苔を貼り付けておにぎり形に。遊び心もあいまって、クセになる味わいです。
イートインでは、このほか厚焼き食パンとコーヒーがセットのモーニングセット600円、ふわふわ口溶けのよいパンケーキとスープメニューが味わえます。もちろん、うつわは百田暁生さんが手がけた「in blue 暁」のシリーズ。
ちなみに「in blue 暁」は高級食器として知られるもので、地卵の卵黄のみを使ったプリンに使った小鉢は6000円。卵のコクが豊かなプリンの味わいに加え、ちょっとリッチな気分まで堪能できます。
おみやげには、ぜひスイーツがおすすめです。季節替わりのフルーツをトッピングしたデニッシュや嬉野茶や自家焙煎のコーヒーを練り込んだ個包装のシフォン(200円~)のほか、2024年4月に「トンバイベイサブレ」がリリースされました。
「トンバイ」とは、登り窯の耐火レンガや廃材、窯道具を赤土で塗り固めて築いた塀のことで、やきもののまち有田ではよく目にする風景です。「トンバイベイサブレ」は、その塀をモチーフに佐賀県産の嬉野茶、ごま、カフェモカ、塩レモンのフレーバーのクッキーを詰め合わせたもの。おしゃれなパッケージ入りで、おみやげにぴったりです。
店内は段差のないバリアフリーで、ゆったり広々とした造り。窓からは有田川の支流が眺められます。駐車場も広いため、ドライブ途中に気軽に立ち寄れるのもいいところ。とくに有田陶器市など中心部が混雑しているときの穴場スポットとしておすすめ。
朝8時からオープンしているため、朝・昼・おやつと使い勝手がよいのも魅力です。

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