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自然に溶け込む17の野外作品をめぐるアートな旅へ/広島・瀬戸田「島ごと美術館」

  • 2021年9月9日
  • ことりっぷ


瀬戸内海に浮かぶ生口島と高根島は、島内に「島ごと美術館」と称する、17の野外作品が点在するアートな島。海辺や町なか、小学校の中庭など、作家自身が設置場所を選び、その場所をイメージして造られたアート作品が展示されています。豊かな島の自然に溶け込む、多彩なオブジェを探してみましょう。
尾道市中心部から車で25分。瀬戸内海を渡るしまなみ海道・生口島北ICを下りて、県道81号を西へと進んだ瀬戸田小学校にあるのが、彫刻家、福岡道雄の作品「飛石」です。作者が島の人々の生活の匂いがする場所として選んだ校内の中庭にあります。
飛石を渡ろうとする5cmほどの男の子の像は、小さいながらも躍動感が感じられる作品。子どもたちに作品を身近に感じてほしいという思いが込められています。見学する場合は事前に問い合わせてから訪れましょう(学校休校日は見学不可)。
瀬戸田小学校からすぐの瀬戸田町観光案内所のそばにあるのが、チタンを主な素材に作品を作る彫刻家、西野康造の「風の中で(瀬戸田)」。芝生が広がる広場の中央に設置された作品は、楽器のサックスをモチーフに造られたもの。周囲の自然や風を通すステンレス製のサックスは、爽やかな存在感を放っています。
そこから海沿いを南下していくと見えてくる瀬戸田サンセットビーチには3つの作品があります。海水浴場に立つのが彫刻家、眞板雅文の「空へ」。海と空のブルーに映える鮮やかな黄色が目を引く作品は、空へと舞い上がりそうなのびやかなフォルムが特徴的です。
ビーチ沿いを少し南に歩くと、映像や彫刻など幅広い作品を手がける芸術家、植松奎二の「凪のとき 赤いかたち/傾」があります。絶妙なバランスで立つ赤い円錐体と石は、地球の重力やバランス、物の存在の危うさが表現されています。
そこからビーチ側を眺めると現れるのが、グラフィックデザイナー松永 真の「千里眼”のぞいてみよう、瀬戸田から世界が見える。”」。「彼方にある未知の世界を心に描き出してくれる海を前に、ワクワクするような導線を」と考えられた作品です。
さらに島を南下し、海沿いの国道317号から生口島南IC方面へ上った高台にあるのが、滑川公一の「CATS DANCE」です。画家、漫画家として猫をテーマにした作品を数多く手掛けてきた滑川さんが手掛けた初の彫刻作品。中央に植えられた八朔の木の成長とともに猫たちが踊るという、作者のファンタジックな世界観にふれることができます。
再び海岸方面へ戻り、国道を北東へ向かうと旧南小学校の跡地近くの海上に立つのが、彫刻家、川上喜三郎の作品「ベルベデールせとだ」です。そばにある壁状の防波堤を観覧席とし、野外劇場の舞台をイメージして造られたという作品。
干潮時には階段から上へ登れるようになっており、ある時は芸術家の舞台に、ある時は子供たちの遊具にも変容する休息の場(ベルベデール)として造られました。人と自然の出逢いの場になってほしいという作者の思いが込められています。
いかがでしたか?島内にはまだまだ、個性豊かな作品が点在しています。のどかな島の自然を満喫しながら、アートの旅を楽しんでみてくださいね。

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