ふわふわもちもちのパンと、なめらかなクリーム、そして色とりどりの季節のフルーツ・・・それぞれ単品でも主役をはれる魅惑の素材が一堂に会して至福のハーモニーを奏でるフルーツサンド。
希少なフルーツを豪快に挟んで果物のおいしさにフォーカスしたものや、断面の美しさにこだわった”萌え断"系、パンに工夫を加えてボリューミーに仕上げたものなど、バラエティは実に豊か。もちろん、老舗店のクラシカルなフルーツサンドも外せません。
今回は都内の一度は行きたいあこがれの店から話題を集める新店まで、魅力的なフルーツサンドを厳選してお届けします。
かつて都内に数店舗あった老舗果実店「万惣フルーツパーラー」で修業を積んだシェフが、伝説の味を継承する「ホットケーキパーラー Fru-Full 赤坂店」。クラシカルな味わいの「ホットケーキ スタンダード(2枚)」(750円)は、表面はカリッと中はふんわりの至福の味わいです。
フルーツサンドにも「万惣フルーツパーラー」の味を再現し、農家直送の新鮮なフルーツを惜しげもなく使っています。いちごやキウイなどの4種類のフルーツがイン。彩り鮮やかな断面の圧倒的な美しさにうっとりします。
最もおいしい果物が集まるといわれる「新宿高野」。直営店の「タカノフルーツパーラー」で、一度は食べてみたいのが、フルーツのコースメニュー。アペリティフからメイン、デザートまで、旬の果物を主役にした料理が味わえます。
“果物の仕立て人”と呼ばれるフルーツクチュリエが作る「フルーツサンドウィッチ」は、時代とともに果物の種類と切り方を変えているそう。老舗の歴史が詰まった一皿です。あっさりとした味わいのホイップクリームは、フルーツと相性がよい仕立てのものを使用しています。
幡谷の住宅地にひっそりとたたずむ果実店兼カフェ「canvas(カンヴァス)」。元和菓子職人のオーナーが和菓子作りで果物を扱ううちにその魅力に魅了され、2019年秋にお店をオープンしました。
パフェやサンドイッチ、パンケーキなど、旬のフルーツに合わせた季節限定のメニューがメインで、どれもフルーツへの愛とオリジナリティあふれる手の込んだものばかり。盛り付けも美しく五感でフルーツを楽しめます。
「DXあまおうのフルーツサンド」は、大ぶりの「あまおう」がのぞく断面が圧巻。添えられたいちごソースで味に変化をつけていただきます。
埼玉の農園直営のフルーツパーラー。ショーケースには、自社農園と全国の契約農家から直送された新鮮なフルーツを中心に使った色とりどりのケーキがずらりと並び、奥のカフェコーナーでは、旬に合わせたパフェやできたてスイーツがいただけます。
フルーツサンドは、カスタードクリームが隠し味に使われていて、こってり濃厚。お皿に添えられたキャラメルソースで味変ができるのも新鮮です。食パンは地元で人気のベーカリー「一本堂」を使用。口どけのよい、ふわふわ食感が魅力です。
創業100年あまりの老舗果実店「渋谷西村總本店」。道玄坂店は、この果実店が手掛けるフルーツパーラーです。旬の味を存分に楽しんでほしいという思いから、なんとメニューは年7回も変更するのだとか。
通年販売の「フルーツサンド」は、いちごと小さくカットされたパイン、りんご、メロンの食感が新鮮です。甘みもありながら、さっぱりとしら後味の純生クリームがフルーツを引き立てます。このほか、旬のフルーツを挟んだ「特選 季節のフルーツサンド」(1850円)もあります。
お花屋さんに併設された女性に人気のカフェ「LORANS.原宿店(ローランズはらじゅくてん)」。季節の花や観葉植物などがいたるところに配された店内は、都会の真ん中とは思えないような居心地のよさを感じます。
フルーツや野菜をたっぷり使用したスムージーやスープのほか、盛り付けにエディブルフラワー(食べられる花)を使ったフルーツサンドやオープンサンドは、目にも鮮やかで癒されます。キュートな見た目とは裏腹に中までしっかりフルーツが入っていて食べ応え十分。
ソラリア西鉄ホテル銀座の2Fにあるレストラン「Furutoshi(フルトシ)」。ヨーロッパの邸宅をイメージされて作られた店内は、木のぬくもりにあふれ、窓からは銀座の景色が眺められます。
大人気のフルーツサンドは、まずその美しさにうっとり。口に含めば、そのおいしさに食が進むこと請け合いです。前日からフルーツをマリネしているため、パンとクリームとの一体感が生まれるのだそう。国産小麦を使った角食パンと上質で濃厚な生クリームにヨーグルトとキビ糖を混ぜているので、意外なほどさっぱり。この場所でしか味わえない、とっておきのフルーツサンドです。
本場のイタリア料理と食材を集めたマーケット「EATALY HARAJUKU(イタリーはらじゅく)」。店内のカフェでは、ローマで愛されている伝統のお菓子マリトッツォがいただけます。
マリトッツォ「ALLA FRAGOLA」は、イタリア産小麦粉を使ってほんのりオレンジ風味に焼き上げた自家製パンに、クリームをたっぷり挟みボリュームたっぷり。いちごピューレとパウダーを混ぜ込んだクリームとフレッシュいちごの、いちご三昧な組み合わせです。
乳やたまごなどの動物性食品を使用しない、日本初のヴィーガンフルーツサンド専門店「fruits and season(フルーツアンドシーズン)」。
豆乳をベースにしたクリームやオリジナル豆乳パンを使用し、カロリーはなんと通常のフルーツサンドの1/3程度となっています。
渋谷ヒカリエ ShinQsのフレッシュジュースとサンドイッチのお店「CHEF'S PRESS」。
紙で巻かれたサンドは崩れにくく、美しいまま食べられます。定番の「フルーツの宝石箱」はβカロテン入りのキャロットパンを使用
美しすぎる断面と本格的なおいしさで、ここ数年、じわじわと存在感を増しているフルーツサンド。それをまるごと一冊の本にまとめました。シリーズでご好評の実食調査した指標で、東京を中心とした全国の<萌え断>代表スイーツを徹底的にガイドします。
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