静岡県熱海市のリゾートパーク「ACAO FOREST(アカオフォレスト)」で、毎年恒例のバラの祭典「ACAO ROSE FESTA 2025(アカオ ローズフェスタ2025)」が、2025年4月26日から6月30日(月)まで開催されている。今年も600種・4000株ものバラが園内を華やかに彩り、訪れる人々を非日常の世界へといざなう。
バラのアーチが彩る入口は絶好の撮影スポット
■絶景が広がる13のテーマガーデンでバラ三昧
ACAO FORESTは、東京ドーム約14個分にあたる20万坪の広大な敷地を持つリゾートパーク。園内にはそれぞれ趣向を凝らした13のテーマガーデンが点在していて、四季折々の花々やハーブ、アート作品と一緒に散策が楽しめる。
その中でも、バラの見頃となるこの季節は、「エバーガーデン」や「コレクションガーデン」が特に人気。エバーガーデンではバラのアーチが連なり、歩くだけで映画のワンシーンのような風景が広がる。コレクションガーデンでは、バラの原種を中心に立体的な植栽が施されており、植物の奥深さも感じられる。
エバーガーデンは、白やピンクのバラが彩る華やかな回廊がロマンチック
コレクションガーデンは、バラの原種を中心に植栽した庭。青空と海を背景に咲き誇る白バラのアーチが印象的
さらに、イングリッシュローズと宿根草の美しい調和が楽しめる「イングリッシュローズガーデン」や、マルシェやイベント会場としても活用される「ウエディングガーデン」も見逃せない。
イングリッシュローズガーデンは、イングリッシュローズと宿根草の共演が美しい癒やしの空間
ウエディングガーデンは入口を囲う赤と黄色のバラが目を引く
■多彩なバラが勢ぞろい!期間中に見られるバラの種類
「ACAO ROSE FESTA 2025」では、時期ごとに異なる種類のバラが楽しめるのも大きな魅力のひとつ。バラといっても、その姿や香り、咲くタイミングはさまざまで、植物としての奥深さをあらためて感じさせてくれる。期間中に見られる代表的なバラの種類とその特徴を紹介。
■【4月下旬〜】初期の見頃を彩る可憐なバラたち
モッコウバラ
中国原産のツルバラで、最大の特徴はトゲがないこと。優しい雰囲気と淡い花色が印象的。
モッコウバラ
リージャンロードクライマー
中国雲南省の麗江路(リージャンロード)で発見されたバラ。上品なティーローズの香りが漂い、エキゾチックな魅力を持っている。
リージャンロードクライマー
世界のバラの野生種
ロサ プラティアカンサなど、バラ博士・上田善弘さんから寄贈された希少種も開花。北半球に分布する原種バラで、ナチュラルな美しさを楽しめる。
世界のバラの野生種
■【5月中旬〜】バラのシーズン本番。華やかな品種が続々と登場
イングリッシュローズ
イギリスの育種家が開発したバラで、モダンローズの丈夫さとオールドローズの優美さを兼ね備えている。丸みのある花形と甘い香りが特徴。
イングリッシュローズ
フレンチローズ
鮮やかな花色と強い香りが魅力。四季咲きのハイブリッド系やフロリバンダ系が中心で、フランスらしい華やかさを感じられる。
フレンチローズ
オールドローズ
1867年以前に作出されたバラの総称で、クラシカルな雰囲気と落ち着いた佇まいが魅力。香りも豊かで、通好みの品種。
オールドローズ
■【5月下旬〜】初夏に向けて咲き誇る個性派バラたち
ランブラーローズ
一季咲きのつるバラで、枝が四方八方に伸びるダイナミックな品種。強健で花つきがよいのが特徴。
ランブラーローズ
修景バラ
耐病性・耐寒性に優れていて、管理がしやすいのが特徴。景観づくりに重宝される品種で、広いエリアでも美しく咲き続ける。
修景バラ
バラの見頃は品種によって異なるため、時期を変えて何度も訪れるのもおすすめ。それぞれのガーデンでは、花の特徴にあわせてデザインされた植栽が楽しめるため、バラ好きにはたまらない空間になっている。
■見た目も香りも楽しめるバラグルメが充実
ACAO ROSE FESTAの魅力は、ただ花を見るだけにとどまらない。期間中は、バラの香りや味わいを楽しめるグルメが園内の各カフェ・レストランで提供される。
COEDA HOUSEでは、バラと木苺を使った「薔薇のモンブラン」(770円)、静岡県産の生乳を使った「薔薇のアイス」(880円)、ルバーブシロップとダマスクローズの香りが広がる「ローズ&ルバーブソーダ」(880円)など、スイーツやドリンクが充実。
薔薇のモンブランは、ほんのりと⾹る薔薇と⽢酸っぱい⽊苺が特徴。ふんわりとした⽣地と爽やかな酸味のクリームが相性抜群だ
薔薇のアイスは、静岡県産の良質な⽣乳に、上品な薔薇の⾹りを加えたアイスクリーム。ダマスクローズのジャムと⾷感のアクセントにローズクランブルが添えられている
また、nagisArt cafeでは、ローズヒップ風味のスイーツキッシュとハーブティーのセット(1375円)が楽しめる。CODA ROSSAでは、バラの香りがほのかに感じられるサラダや地産鶏のロティ(2580円)、さらに全5品のバラづくしディナーコース(6600円)も登場する。まるで食べるアロマ体験のような、五感を使って楽しめるメニューばかりだ。
薔薇のスイーツキッシュとローズティーセット:ローズヒップ⾵味の蒸し焼き卵とフランボワーズの新感覚スイーツキッシュと、ローズヒップ・ローズレット・ハイビスカスをブレンドした艶やかなハーブティー
薔薇のフルコース5品:薔薇のサラダ、ローズ⾵味の冷製スープ、薔薇と⾦⽬鯛 ピスタチオのリゾット、薔薇の⾹る地産鶏のロティ、薔薇のアイスクリーム&ティラミス
■手作り体験や限定御朱印も!思い出を形にできるコンテンツが多数
園内にある「HERB WORKSHOP」では、自然素材を使った手作り体験も人気。ダマスクローズを使ったネイルオイル(3500円)やローズソープ(3500円)、フラワーディフューザー(4000円)、ローズフラワーフレーム(5000円)など、自分だけのバラアイテムを作ることができる。
体験工房でローズアイテム作りが楽しめる
また、切り絵作家・shinobu084さんがデザインした「バラの切り絵御朱印」(2000円)は、繊細な線で表現された花々が印象的な一枚。ここでしか手に入らない限定御朱印は、お土産や記念にもぴったり。
園内のバラを繊細に表現した限定御朱印
■フォトコンテストで豪華賞品をゲット!
Instagramではフォトコンテストも同時開催中。応募テーマは「人またはペットとバラが映る写真」。参加方法は、ACAO FORESTで撮影したバラのある写真を「#アカオローズフェスタフォトコン2025」のハッシュタグをつけて投稿するだけ。
入賞者には、ACAO FORESTのペアチケットとCODA ROSSAでのフルコースディナー(1組2名)、HERB WORKSHOPの体験チケットなどの豪華賞品が用意されている。
■ゆったり楽しみたい人には「アーリーIN」がおすすめ
海と空を望む絶景カフェ「COEDA HOUSE」は、隈研吾さんが設計
混雑を避けて静かに楽しみたい人向けに、ゴールデンウィークおよび土日限定で「アーリーIN」も実施。各日20名限定で、通常より1時間早い8時から入園できる特別プランだ。チケットは事前予約制で、料金は通常の入園料にプラス1000円となる。詳細は公式サイトを参照。
次はどの種類のバラが咲いているのか、時期ごとの違いをチェックしながら園内を散策してみては。きっと、お気に入りの一輪に出会えるはず。
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