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キャンプの恵み

Vol.154 キャンプの仲間を増やす方法

  • 2019年2月25日
  • (社)日本キャンプ協会

 静岡県立朝霧野外活動センターは、富士山の麓、朝霧高原に位置する青少年教育施設で、2007年から日本キャンプ協会グループが指定管理をしています。

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 間近にそびえる富士山が霞むようになり、春の訪れを感じる3月末、センターを会場に3泊4日のキャンプが開催されます。このキャンプは、センターが主催する大学生対象のキャンプ指導者養成事業「長期キャンプ指導者養成講習会」を10月に修了し、これからキャンプ指導者としての活動を始めようとする超新人キャンプインストラクター達が作ります。
 彼らは、講習会で得た体験をもとに、目的、プログラム、対象年齢及び募集人数等、キャンプに関するほとんどのことを彼らだけで話し合い、決めていきます。とはいえ、指導経験がほとんどなくできることも限られるので、キャンプの企画をまとめていく作業は困難を極めます。そんな時に彼らの大きな助けになるのは、同じ講習会を修了し、キャンプ指導者として活躍する先輩達です。先輩達は、後輩達のアイデアを頭ごなしに否定せず、想いに沿った方法を一緒に悩みながら粘り強く考えてくれます。
 キャンプの責任を負う立場の私としては、話し合いの仕方、キャンプの目的、プログラム、下見の進め方等々、彼らのやりようにはとにかく口を挟みたくなりますが、ここは我慢のしどころ。口出しは最小限にとどめ、自由に考えてもらうことが大切なのだと自分に言い聞かせます。

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 キャンプの指導者を育てようとするとき、任せることはとても重要です。それによって、若い指導者が多くの事を自分で考え、判断できるようになって行くと思うからです。また、彼らには、任されつつも見守られていると感じてもらうことも大切です。自信を持って指導し、良い経験を積むことにつながると思うからです。 経験を積みながらゆっくりと育ってもらうような指導者養成の方法は、時間も手間もかかります。かつて私もそうやって育ててもらいました。私は、効率よく人を育てられる方法はないと思っています。これからも、コツコツとキャンプの仲間を増やし続けていきたいものです。

                             (かきあげ) 

静岡県立朝霧野外活動センター:
http://asagiri.camping.or.jp/index.html

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