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キャンプの恵み

Vol.132 ワールドワイドなダニの話

  • 2017年8月16日
  • (社)日本キャンプ協会

 ツツジで有名な丘を雨上がりに散策していたときのことです。妙な違和感があり何気なく手を見たら、黒いアイツがくっついていました。そう、ヒルです。音もなくやってきて、痛みもなく血を吸っていき、挙句の果てに止まらない血で洋服を血まみれにしてくれるのです。これはヒルの唾液には、麻酔成分や血を止まりにくくする成分が入っているためです。

 ヒルと同じように音もなくやってきて痛みもなく血を吸っていくものの一つにダニがいます。普段の生活、家の中でもイエダニという種類のダニと共存している場合が少なくありませんが、今回お話するダニは、主に自然の中にいるマダニのお話です。

 マダニは、木や下草が生い茂る、ちょっと湿度の高いジメジメした所に住んでいます。
なので、普通の整備された道を歩いている時よりは、ちょっと道を外れて森のなかに入った時や、両側に緑が迫っているような細い道で出会うことが多いのではないでしょうか。とはいえ、家の庭で出会うこともあります。

森2
 このマダニ、何が厄介かというと、普段は森のなかで生活している鹿やイノシシなどの血を吸って生きています。その血を吸ったときに、マダニ自身の体にその鹿やイノシシが持っている感染症の病原菌をとりこんでしまうのです。そしてそのマダニに人間が血を吸われたとき、その病原菌がマダニを介して人間の体の中に入ってきてしまい、重篤な感染症を引き起こす事があります。数年前、このマダニを介した感染症での死亡例があり話題になりましたが、その後もこれまでに何例もの感染例が報告されています。
 もちろん私たちもキャンプをする際にはダニ対策について考えています。まずは肌を露出しないこと。露出しやすい首などにもタオルを巻いて保護します。草むらに入らない、直接草の上に座らない、防虫スプレーを使うなど、挙げればきりがありません。もちろんこの対策は、マダニ以外のリスクからも私たちを守ってくれますので、自然の中に入る際には、お忘れなく。

殺虫スプレー

 実はこのダニ話、アメリカキャンプ協会のメールマガジンでも取り上げられるほど、日本以外でもキャンプでのリスクとして認識されている問題なのです。
 ちなみにそのメールマガジンによると、アメリカでも、虫除けスプレーでの予防がされているようです。そこでは、ディートという虫が忌避する成分が入ったものを使用し、こまめに繰り返し使用することが勧められています。そして、日本では医薬品としては承認されていない薬物ですが、ペルメトリンという薬剤を使って、ダニが嫌がる服を作って着ることも紹介されています。

 キャンプの世界、実はワールドワイドで同じ課題にそれぞれ向き合っているようです。

(まっちゃ)

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