A: エコファーマーとして認められると、農業改良資金の特例措置を受けることができる。持続性の高い農業生産方式の導入に必要な機械や資材の購入にあたり、農業改良資金の貸付に関する特例として、償還期間が通常の10年（据置期間3年）から12年（据置期間3年）に延長される。また、環境保全型農業直接支払交付金による支援も受けられる。千葉県の例を見ると、1取り組みにつき10アール当たり最大8000円の支援が行われる。直接支払は、2015年度から「農業の有する多面的機能の発揮の促進に関する法律」に基づく制度として実施されている。
A: 農林水産省は、エコファーマーをはじめとする環境保全型農業に取り組む農業者を表彰する「環境保全型農業推進コンクール」を毎年行っている。2014年に有機農業の部で農林水産大臣賞を受賞した山形県の庄内産直ネットワークは、有機米栽培における農薬の飛散リスク低減やほ場の団地化などを進め、生協との取引量が約8倍に拡大した。一方、環境保全型農業の部で同賞を受賞した静岡県温室農業協同組合は、施設園芸において組合員全員がエコファーマー認定を取得。年間4～4.5作の周年栽培を実現しながら高い品質を確保し、ホテルへの納入や高級果販店での販売などにつなげている。
