A: ふるさと納税をした人に対して、多くの地方自治体が特産品を贈るなどの特典を用意しており、この税制の普及拡大に貢献している。長崎県平戸市は、エビやカキなどの海産物や干物、ステーキ肉、有機野菜などの詰め合わせを揃えており、全国から多くの寄付を集めている。北海道上士幌町は、肉製品や農産物・加工品、乳製品などのセットを寄付者に贈っている。有機農業の町として知られる宮崎県綾町は、特産の綾牛や綾ブドウ豚の肉などを提供している。いずれも人気が殺到し、発送まで数カ月かから場合もある。
A: ふるさと納税は、寄付をした人が税金の使い道を選ぶことができる特殊な税制になっている。佐賀県は、寄付金の使い道として、環境保全、教育、まちづくり、地域おこし、ご当地キャラクターなどのメニューを設けている。このうち環境保全については、有明海の保全、虹の松原の継承、新緑・紅葉の保全、世界遺産候補の保全と登録推進などがある。また、北海道沼田市は、ほたるの里の維持・保存・整備や、雪エネルギーの活用・普及・研究、植樹などの事業に寄付金を活用している。
