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「4R」 詳細解説

読み:
ふぉーあーる
英名:
4R

日本では、家庭などから出る一般廃棄物と、産業活動に伴って排出される産業廃棄物が大量に発生している。一廃や産廃などのごみを減らすため、国は、Reduce(リデュース=廃棄物の発生抑制)、Reuse(リユース=再使用)、Recycle(リサイクル=再資源化)の「3R」(スリーアール)を推奨している。循環型社会形成推進基本法もこの優先順位を定めている。「4R」は、循環型社会を構築していくため、3Rの前段としてRefuse(リフューズ=断ること)を加えた考え方だ。

3Rのうちリユースとリサイクルは、ごみなどが発生した後の対応を示している。これに対してリフューズは、消費者が商品などを購入する時点で環境配慮を促している点が大きく違う。買い物をする際に、不必要な物をできるだけ買わないように断る。これにより、ごみになるような物を家庭にもち込む可能性が少なくなる。買い物をする時にマイバッグやエコバッグをもち歩くことで、レジ袋を使う必要がなくなる。

簡易包装をこころがけて過剰包装を断ったり、水筒やマイボトルをもち歩いてびんや缶、ペットボトルに入った飲み物の購入を控えたり、マイ箸をもち歩いて割りばしを使わないようにしたりするのもよい。街頭で配られているティッシュペーパーやチラシなどを、必要以上に受け取らないこともリフューズに含まれる。産業分野では、オフィスや工場で使う文具や資材の購入量を必要最低限にすることが、ごみの発生抑制につながる。

地方自治体の中には、リフューズを含めた4Rの取り組みを率先して行っているところがある。神奈川県の茅ヶ崎市は、一般廃棄物処理基本計画の中でリフューズを項目として位置づけている。宮崎県は「宮崎県4R推進協議会」を設置して4Rの普及に力を入れている。千葉県の浦安市は、ゆるキャラ「4Rクルンちゃん」を起用して、4Rの実施を市民に呼びかけている。一方、企業の取り組みも注目される。酒類など飲料メーカーの宝酒造は、焼酎を販売する時に新たな容器を使わずに中身だけを販売する「はかり売り」を行っている。

近年、4RにRepair(リペア=修理・修繕)やRule(ルール=決まり)を加えた「5R」を実践すべきであると提唱する自治体や企業もある。

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