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「PCリサイクル」 詳細解説

読み:
PCりさいくる
英名:
PC Recycling

パソコン(PC)のリサイクルは、資源有効利用促進法に基づき製造したメーカーや輸入販売業者などによる回収とリサイクルが義務づけられている。対象となるのは、デスクトップPC、ノートブック型PC、そしてディスプレイだ。使用済みPCを排出した者が企業などの場合は事業系PC、一般家庭の場合は家庭系PCと位置付けられる。事業系については2001年から、家庭系については2003年から同法による回収とリサイクルが行われている。それ以前は市町村が家庭系PCの回収を行っていた。

PCの排出者はメーカーに回収を直接申し込むことになっていて、回収するメーカーがない場合は一般社団法人パソコン3R推進協会が窓口となる。その流れは、申し込みを受けたメーカーなどが排出者に「エコゆうパック伝票」を郵送する。排出者は、PCを簡易梱包して伝票を貼り付け、郵便局経由で窓口へ送ると、再資源化センターに配送され、再資源化される。

2003年10月以降に販売された家庭用のPCには、「PCリサイクルマーク」が貼られている。このマークが付いたPCは家庭から無料で引き取られるが、同年9月までに販売された製品は、回収とリサイクルにかかる費用を排出者が負担する。注意すべきことは、家電リサイクル法と違っていわゆる販売店に引き取りなどの義務がないことだ。PCは家電製品と異なり、購入時にもち帰る人が多く販売店が配達するケースが少ないことや、購入時点と排出時点が異なることなどがその理由とされる。

同協会によると、PCのリサイクルに関する回収・再資源化の実績は、2011年度において85万1000台だった。内訳は、家庭系が43万6000台で、事業系が41万5000台だった。また、リサイクルされたのは家庭系が41万3000台、事業系が32万5000台で、それぞれの残りはリユースに回された。種別では、デスクトップPC、液晶式ディスプレイ、ノートブック型PC、ブラウン管式ディスプレイの順に台数が多い。

一方、使用済み家電と同様に使用済みPCの不適正処理が問題となっており、毎年5000台前後が不法投棄されている。とくにデスクトップPCとブラウン管式ディスプレイの投棄が多く、有害物質を含んでいる場合も多いことから対策が急がれる。

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