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「山ガール」 詳細解説

読み:
やまがーる
英名:
Mountain Girl

近年、登山やトレッキングを楽しむ女性が若者を中心に増えており、「山ガール」と呼ばれている。登山は、世界中で古くからスポーツや趣味として愛されてきた。日本では、宗教的な意味合いを含めて行われることが多かったが、明治時代になると登山そのものを目的とする人が増え、1905年には日本山岳会が設立された。トレッキングはいわゆる山歩きのことで、健康やレクリエーションを主な目的としている。野山を歩くハイキングに似ているが、より険しい道を長い時間かけて歩く場合が多い。

山ガールが増えた背景として、登山人口全体の増加があげられる。週休二日制の浸透や、各地における登山道の整備などに伴い、以前からの登山愛好者に加えて若者や中高年者、高齢者が登山やトレッキングを楽しむようになった。インターネットの普及も手伝って、初心者でも山に関する知識を得ることができるようになり、専用のアウトドアグッズも入手しやすくなっている。富士山が2013年に世界文化遺産として登録されたことも追い風となった。

国内で人気の登山・トレッキングスポットとしては、北海道ではニセコ連峰、東北では八幡平や磐梯山、関東では高尾山や大山、中部・甲信越では富士山、関西では六甲山、中国・四国では石鎚山や大山、九州では金峰山などがある。海外では、ハワイのダイヤモンドヘッド、ニュージーランドのトンガリロ・クロッシングなどが、初心者でも歩いて登れるコースとして人気が高い。

山岳愛好者が増える一方で、遭難者の数も増加している。警察庁の資料によると、2013年中の山岳遭難件数は2172件に上り、前年に比べて184件も多い。このうち、死者と行方不明者の数は320人で、同じく36人多い。年齢層では40代以上の遭難者が全体の7割以上を占めるが、軽装のまま山に入って遭難したり事故にあったりする人は年代を問わずいる。登山はあくまで自己責任が原則なので、山岳遭難を未然に防ぐためにも、事前の下調べと準備を怠ってはならない。

まず、当日の気象状況や、登山者の体力と体調、経験などに合った山を選び、日程やコース取り、食料などに万全を期して、安全で余裕のある登山計画を立てる。計画書は自宅や職場、登山口の登山届専用ポストなどに提出する。単独ではなくグループで行動し、リーダーを決めて連絡体制を整えておく。危険な場所がないかよく下調べして、危ないと感じたら中止する。滑りにくい登山靴やストックなどを装備し、地図やコンパスを活用する。山ガール向けのおしゃれなアウトドアファッションもある。

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