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「ミドリムシ」 Q&A解説

読み:
みどりむし
英名:
Euglena
  • Q: ミドリムシは植物? それとも動物?
    ミドリムシは活発に動き回るが光合成をする。動物なのか、それとも植物なのか?

    A: 結論から言えば、ミドリムシは動物でもあり、植物でもある。微小な単細胞生物であるミドリムシは、池や水たまりなどの淡水ならどこでもみることができる。鞭のような毛を使って活発に運動することができ、眼や口もあることから、いわゆる原生動物に分類される。一方で、セルロース質の細胞壁があり、体内に葉緑素をもっていて光合成を行うため、「ユーグレナ藻」の一種として植物に分類されることもある。ミドリムシの不思議な特性に着目して、食品や化粧品の素材や、バイオ燃料、医薬品などに応用する研究開発が急ピッチで進んでいる。

  • Q: ミドリムシを食べるメリットは?
    微生物のミドリムシを食べることに、どんなメリットがあるのだろうか?

    A: ミドリムシは、培養施設を整えさえすれば1日に2倍前後の速度で増殖する。単純に計算しても、1匹が1カ月後には10億匹を超えることとなる。そして、これまで難しいとされてきたミドリムシを屋外で大量に培養して食品素材とする技術が、今世紀に入り日本企業によって確立された。一方、農林水産省が2011年2月に公表した世界の食料需給見通しによると、アジアなどの新興・途上国で食用・飼料用の需要が拡大することに加えて、バイオ燃料の原料として農産物が用いられることなどから、穀物の消費量は2020年までに増加し、食料価格も高い水準で上昇することが確実視されている。農地なしで大量生産できるミドリムシへの期待が高まる背景には、厳しさを増す世界の食料事情があるのだ。

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