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「棚田」 Q&A解説

読み:
たなだ
英名:
Terraced Paddy Field
  • Q: 「棚田オーナー制度」とは?
    棚田のオーナーとなって、棚田の保全に協力する方法はあるのだろうか?

    A: 棚田は、山腹の傾斜地などに、棚や階段のような形に作られた水田だ。環境や景観保全の観点から、各地で存続のための活動が展開されている。棚田の荒廃を防ぐため、市民に棚田のオーナーとなってもらうのが「棚田オーナー制度」。地元との交流を図りながら、みんなで棚田の耕作を継続し、美しい棚田の景観を保全する。1区画あたりの年間利用料を支払うかわりに、収穫された米をもらえるといった特典がある。現在、東北から九州までさまざまなタイプの「棚田オーナー制度」が設けられ、多くの市民が参加している。たとえば、1997年に発足した兵庫県加美町の「岩座神棚田オーナー制度」は、1区画100平方m、会費5万円で募集した。オーナーの義務は次のようなものだ。1) 「田んぼに入って米を作る」、2) 「自然とまじめにつきあう」、3) 「地域の人たちになじみ、仲良くする」、4) 「地区の美しい景観を守るため、美化活動に積極的に参加する」、5) 「田植え、ヒエ引き、月2回の草刈り、刈り取り、稲木などは自分でやること(田すき、田ごしらえ、普段の水管理、消毒、施肥、脱穀、乾燥、もみすりなどは農家が行う)」など。

  • Q: 代表的な棚田は?
    どんな棚田が日本の棚田百選に選ばれているのだろうか?

    A: 農林水産省は、1999年7月に全国の代表的な棚田を「日本の棚田百選」として認定した。北は岩手県から南は鹿児島県まで36県から選ばれ、もっとも多いのが長野県の16田、続いて宮崎県と熊本県の11田、新潟県、島根県の7田となっている。棚田には、土でできた畦と石を積み上げた畦の2種類がある。岐阜県恵那市坂折の棚田は、江戸時代からの石積みの畦が美しいことで知られている。土の畦の美しさで知られるのが日本海に面した石川県輪島市の白米(しらよね)千枚田だ。千葉県鴨川市の大山千枚田は東京から日帰りで見られる棚田として有名。ここでは市民が棚田を中心に活発に交流会やイベントを開催している。長崎県福島町土谷の棚田は、玄海灘に面し海岸から標高120mまでの斜面に数百枚もの棚田が階段状に続いている。ここから見る夕日が美しいと評判の棚田である。

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