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「里山」 Q&A解説

読み:
さとやま
英名:
Country-Side Forest
  • Q: 国の里山対策は?
    環境省はどんな里山再生計画を進めているのだろうか。

    A: 政府は、「新・生物多様性国家戦略」(2002年3月政府決定)のなかで、里地里山の保全・利用に対して、各省が協力するとともに、国だけではなく、地方公共団体、専門家、住民、NPOボランティアなどの参加を呼びかけている。また、環境省では、各地域で里山を守る活動を続けている団体や人々から、どんな課題が発生しているのかなどの情報収集を行い、政策に活かそうとしている。さらに、環境省では、2004年度から新たに「里地里山保全再生モデル事業調査」を開始。全国の里地里山の生態系タイプ、立地特性などを踏まえ、モデル事業実施地域として、神奈川西部地域(秦野市等)、京都北部・福井地域(宮津市、綾部市、武生市等)、兵庫南部地域(三田市等)、熊本南部地域(宮原町等)を選定し、里地里山保全再生のための地域戦略を作成している。

  • Q: 里山にはどんな動物が生息しているの?
    人間が作り出した環境で生きる生物とは?

    A: 里山の動物の特徴は、人間が作り出した自然環境で生きていることといえる。たとえば、人家の周りにつくられたカラタチの垣根はアゲハチョウの好物だし、日本に生息しているカエルは16種類だがそのうちの12種類が田んぼで依存して生活しているといわれる。カエルばかりではなく、メダカ、ドジョウ、ホタル、トンボなどはいずれも人間が作り出した水環境の中で生まれ育っていく。さらには雑木林のコナラやクヌギの樹液を餌にして育つカブトムシなどの昆虫も里山ならではの生き物といえる。ウサギ、リスなどの小動物も里山を舞台にして生息している。また、本来奥山に生息しているはずのサルやクマなどが、人家の周りに出没するようになったのは、近年、里山が荒れたため奥山と人家との境界領域がなくなったからだといわれている。絶滅しかけている生き物を再生させるとともに、動物と人間との共生を作り出す上でも里山を回復することが重要と考えられている。

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