サイト内
ウェブ

「農業女子」 詳細解説

読み:
のうぎょうじょし
英名:
Women who work in Agriculture

自然の中で働きたいという人が多くなる中、野菜や果物づくりなど農業の世界で働いたり、就労しようと考えたりする女性が増えている。また、嫁ぎ先として農家を選ぶ女性も少なくない。このような女性農業者のことを「農業女子」と呼ぶ。農業就労者の高齢化や後継者不足が深刻化しているだけに、自ら農業という仕事を選ぶ女性への期待が高まっている。とくに、女性ならではの生活者目線や新鮮な発想は、新たなビジネスの芽となる可能性に満ちている。

農林水産省は、「農業女子プロジェクト」(農業女子PJ)を2013年に開始した。女性農業者が生活や仕事、自然とのかかわりを通じて得た経験と知恵を、多種多様な企業のシーズと結びつけることで、新しい商品やサービスの開発につなげていくことが目的だ。また、その情報を社会へ発信していくことで、農業女子について多くの人に知ってもらうことを目指す。農業女子PJに取り組む農業女子は、2014年11月現在で209人いて、参加企業は19社、応援するサポーターズは235人に上る。

農業女子PJでは、すでにさまざまな企業とのタイアップによる商品やサービスを生み出している。化粧品大手のコーセーと、農業女子の就業環境に合った化粧品を開発するため、キットの提供と使用後の感想のフィードバックを行った。アウトドア用品メーカーのモンベルと、女性向けの農業用作業衣の開発に向けたモニター使用を実施した。レンタルのニッケンとは、女性が使いたくなる仮設トイレの開発を進めている。

また、大手サンドイッチ・チェーン「サブウェイ」を展開する日本サブウェイと、農業女子が育てた野菜などを使ったランチバッグを共同開発し、期間限定で販売した。このほかにも、ホテルや種苗業者、自動車メーカーなどと協力して、農業の世界で働く女性向けの商品やサービスの開発に取り組んでいる。農業女子PJのロゴマークは、田畑や果樹園などの地図記号をデザイン化したもので、農業の現場で働く女性のエネルギーをイメージしている。

農業女子PJ は、2014年11月に開始1周年を記念して、農業女子の思いを集約したキャッチフレーズとして「強く 優しく 未来を変えていく 農業女子PJ」を作成した。また、メンバーの思いを「農業女子宣言」としてまとめ、公表した。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。