サイト内
ウェブ

「クールジャパン」 詳細解説

読み:
くーるじゃぱん
英名:
Cool Japan

ポップカルチャーやファッション、伝統文化、食品など、日本文化に対する評価が世界的に高まっている。とくに、ゲームやマンガ・アニメなどのコンテンツや、若者向けのデザインなどに人気が集まり、観光や貿易、インターネットを通じて世界中に広まっている。また、環境や省エネ関連の分野においても、日本発の技術やサービスが注目されている。これらに共通しているのが、日本人がもつこだわりや繊細さ、丁寧さなどの特質だ。このように日本の文化や技術が海外で高く評価されている現状を、「クールジャパン」と総称する。

政府は、クールジャパンを推進していくことが日本の海外における産業振興に役立つと考えた。そして、2010年に関係府省による連絡会議を立ち上げ、同年3月にアクションプランをまとめた。同プランは、小さくても大きな付加価値を生み出す日本の省エネ・省資源型の先端技術や、自由な心を起点とする創造的なコンテンツなど、「日本人にとっては当たり前のもの」の中にこそ真のクールジャパンがあると指摘。各分野での取り組みを進めることで、関連産業の市場規模を2020年に約17 兆円に拡大すると打ち上げた。

2013年5月に公表された新アクションプランには、分野ごとの取り組み内容が示されている。農林水産分野では、日本の食と食文化を世界で普及させるためのプロジェクトや、外国人旅行者がグリーン・ツーリズムに参加しやすい環境を整えるための事業を実施する。文化関連では、世界文化遺産を目指すものを「日本遺産」(仮称)として位置づけるなど、文化芸術の創造と発信に力を入れる。また、文化遺産を活かした観光振興や地域活性化も目指す。

東日本大震災からの復興関連では、訪日旅行促進事業(ビジット・ジャパン事業)の一環として、震災時に賞賛を浴びた、「訪日観光の3つの価値(3つのC)」をもととするプロモーションを展開する。3つの価値とは、日本人の気質(Character)、日本人の作品(Creation)、日本人の生活(CommonLife)だ。また、パリのジャパン・エキスポなど海外イベントを通じて、日本復興の情報を発信する。

こうした中、2013年6月に「株式会社海外需要開拓支援機構」(クールジャパン法)が成立した。日本の魅力を海外に広めるクールジャパン関連の事業展開を進めるため、株式会社海外需要開機構を設立し、呼び水となる出資金を提供して民間の自立的なビジネスを支援することを目的としている。

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。