A: 政府がまとめたクールジャパン推進のためのアクションプランには、日本の食文化を守る取り組みも盛り込まれている。まず、正しい日本料理をつくることのできる料理人や、日本料理に造詣の深い学識経験者などを「食の伝道師」として育成し、日本食と日本の食文化を普及・啓発する担い手になってもらう。また、欧米やアジアなど世界各地で、日本の食文化を発信するイベントを開催する。さらに、日本産の産品、いわゆる「日本ブランド」の積極的な売り込みを各所で行う。
A: 政府の「クールジャパン発信力強化のためのアクションプラン」には、文化芸術創造都市機能の強化につながる措置を講じることが明記されている。その目玉が「日本遺産」（仮称）だ。国宝や重要文化財のうち世界文化遺産を目指すものを日本遺産として位置づけることで、地域における自発的かつ自然発生的な文化振興を促し、文化芸術の創造及び発信を活性化させる。2013年６月に富士山の世界文化遺産登録が決定した際に、安倍総理が「ゴッホの絵にも描かれた富士山は、まさに『クールジャパン』の元祖」とのメッセージを寄せたことからも、この分野における力の入れ方がわかる。
