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「環境家計簿」 Q&A解説

読み:
かんきょうかけいぼ
英名:
Household Eco-Account Book
  • Q: 子ども向けの環境家計簿はあるの?
    子どもたちに環境問題に興味をもたせるために環境家計簿はあるのだろうか?

    A: 環境家計簿は、毎日の生活の中で環境に関係する出来事や行動を家計簿のように記録し、家庭でどんな環境負荷が発生しているかを家計の収支計算のように行うものである。大人向けだけでなく、企業や自治体、環境NGO/NPOなどが、子ども向けの環境家計簿を作成し、これを活用した環境教育、学校の総合学習の時間での活用を推進している。 家族全体の電気の使用量とは別に、子どもたちの身近な生活の振り返りからはじまって、具体的にどのくらいCO2を排出したのかがわかるようなものが多い。たとえば、1日どのくらいテレビをみているか、ドライヤーは何分使ったか、歯みがきのときに水を出しっぱなしにしていないか、家族が運転する車に何時間のせてもらったかなどの項目があり、これをきっかけにして子どもたちが省エネを実行したり、環境問題に目を向けるように工夫が凝らされている。楽しいイラストや写真などが掲載されているものが一般的だ。

  • Q: 地域によって、CO2排出係数が違うのはなぜ?
    自治体など地域によってCO2排出係数が違うが、どんな違いがあるのだろうか?

    A: 環境家計簿の基本的な構成は、家庭で使う電気、ガス、水道、ごみ、ガソリンなどの量にCO2排出係数を掛けてCO2の量に換算する形式のものが多く使われている。たとえば、電力の場合、北海道から沖縄まで各電力会社の発電方式が違うため、CO2の排出量も異なってくる。東京ではCO2排出係数が0.37であっても、沖縄では水力発電原子力発電もなく、すべて化石燃料で発電しているため、CO2排出係数は0.94と3倍近く高くなる。また、水道のCO2排出係数が地方によって違ってくるのは、水道の使用時にはCO2を排出しないが、水道水を製造する過程で電気が使われるためである。環境家計簿を提供している地方自治体、企業、NGO/NPOなどのCO2排出係数にばらつきがあるのは、地域ごとのCO2排出係数を使っているところもあれば、全国平均のCO2排出係数を使っているところもあるなどの理由からである。

  • Q: 環境家計簿をつけるには?
    環境家計簿をつけるには何から手をつけ、どんなふうに記録していけばよいのだろうか?

    A: 環境家計簿は、生活の中で環境に関係する出来事や行動を記録し、家庭でどんな環境負荷が発生しているかを家計の収支計算のように行うものであり、CO2排出量を計算するもののほか、自然とどのくらい触れ合っているかなど、生活環境チェックを含んだものもある。環境家計簿をつけるには、まず、電気代、ガス代、水道代、ガソリン代などの月々の領収証や、使用量の通知を集めることからはじめる。使用量通知には、前年度の同月の使用量が掲載されている場合が多いが、電力会社、ガス会社などに問い合わせると教えてくれる。地方自治体や電力会社、ガス会社などの中には、インターネットから環境家計簿をダウンロードできるようにしているところや、申し込めば送ってくれるところもある。電気、ガス、水道のほか、灯油、ガソリン、アルミ缶、スチール缶、ペットボトル、ガラス瓶、食品トレイなどの項目があげられていて、これらの項目ごとに、使用量に対してCO2の排出係数を掛けて、CO2排出量を算出する。たとえば、1カ月の電気の使用量をCO2排出量に換算する場合には、使用した電気量(kW)に排出係数を掛ける。同じように、都市ガスの場合は、ガスの使用量に排出係数を掛ければCO2排出量が出てくる。まず、自分の家庭がどのくらいCO2を排出しているのかを把握し、それからCO2を家庭内で10%削減するなどの目標を立てる。ただし、環境家計簿にはこれといった決まった形式はないので、それぞれの家庭にあわせて項目を加えるなどの工夫をする方法もある。

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