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「一酸化炭素」 Q&A解説

読み:
いっさんかたんそ
英名:
Carbon Monoxide
  • Q: どうして一酸化炭素中毒は起きるの?
    ガス器具などの不完全燃焼による一酸化炭素(CO)中毒の事故が後を絶たない。原因は?

    A: 一酸化炭素(CO)は、石炭や石油などの燃料や、木材などが不完全燃焼することにより発生し、自動車の排ガスやたばこの煙の中にも含まれている。COを吸入することで起きる中毒症状が「一酸化炭素中毒」で、ガス器具の不完全燃焼や練炭こたつ、豆炭などによる中毒が各地で起きている。COは人の体内に入ると、血液の酸素運搬機能を阻害して心臓や脳などの器官に重大な機能障害を与え、死に至る場合もある。COは空気とほとんど同じ重さの無色・無臭の気体で、中毒濃度に達しても臭気として感じないまま吸入されることが多く、中毒事故が後を絶たない。一酸化炭素中毒を防ぐためには、密閉されたところで物を燃やさないことや、換気をまめに行うことが有効だ。こうした対策は厨房などをもつ業務用施設でも同じこと。また、キャンプに行った人がテントの中で火を使用して中毒になる事故も起きている。一酸化炭素中毒を未然に防ぐため、固定式や携帯式などさまざまなCO測定機が市販されている。

  • Q: 一酸化炭素も温室効果ガスなの?
    一酸化炭素(CO)も二酸化炭素(CO2)と同じように温室効果ガスなのだろうか?

    A: 一酸化炭素(CO)は、化石燃料バイオマスの不完全燃焼のほか、メタンなど炭化水素類の酸化過程で放出される。代表的な温室効果ガスである二酸化炭素(CO2)のように地球表面からの赤外放射を吸収することがほとんどなく、いわゆる温室効果ガスではない。一方で、COは大気中にある反応性が高くて不安定な分子の「OHラジカル」と反応して消失するが、この反応が他の温室効果ガスの濃度に影響を与えることがわかっている。また、大気中におけるCOの寿命は2〜3カ月で、その濃度も空間的、時間的に大きく変動するという特長をもつ。

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