A: 増加を続ける家庭からのCO2排出量を削減するためには、一律の対策実施を呼びかけるだけでなく、各家庭の事情や地域性に合ったオーダーメードの対策を提案し、取り組んでもらうことが効果的だ。環境省のうちエコ診断は、専門の診断員が家庭ごとのエネルギー使用量や光熱費などを専用の診断ソフトで「見える化」し、省エネや省CO2対策を提案する事業だ。受診家庭は、節水型シャワーヘッドの導入やアイドリングストップなど、ライフスタイルに合った取り組みを進めることができる。また、効果を目で見て確かめることができるのも大きな利点だ。
A: うちエコ診断は、温暖化や省エネ対策・機器などに関する専門知識をもつ「うちエコ診断員」が行う。診断員になるには、2013年度においては一般社団法人地球温暖化防止全国ネットが行う試行試験を受けて、合格する必要がある。2012年度までに全国で約800名が認定され、約１万8000世帯に対して診断を行った。2014年からは環境省の資格制度になる。相談や講演を行う相談員と、対面診断を実施したり商品を紹介したりする診断士があり、１級と２級に分けられる。新制度開始前に認定を受けた人は、更新研修を受けることで診断士の資格に引き継ぐことが可能だ。
