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「風力発電」 詳細解説

読み:
ふうりょくはつでん
英名:
Wind Energy

古代エジプトでも風車が使われていたとされるが、20世紀後半になり、石油など化石燃料の枯渇と、燃焼時の温室効果ガスの排出などから、自然エネルギーが見直され、風力発電が新たなエネルギー源のひとつとして注目を集めるようになった。

風力発電の長所は、設備が簡便でメンテナンスが比較的容易なこと。弱点はエネルギー密度が小さいことやエネルギー変動の大きいこと、また、風車の羽に鳥などが巻き込まれたり、風切り音による騒音問題なども発生している。

世界の風力発電の導入実績を見ると、ドイツが1万4609メガワットでトップ、次が米国の6374メガワット、さらにスペイン、デンマーク、インドなどが上位にランクされている。最近注目されているのが中国の動向で、化石燃料による大気汚染の削減などを目的に、北京郊外で世界最大級の風力発電所を建設するプロジェクトが動き出した。

日本の累積発電量は686メガワットで全世界の1.7%だが(以上、2003年末「NEDO海外レポート」から)、ここ数年力を入れており、1997年から2001年にかけての風力発電導入量は、毎年ほぼ倍増ペースとなっている。政府では2010年の目標発電量を3000メガワットと従来の10倍に上方修正している。

1998年に電力会社が風力発電から電気を長期的に買い取ることを公表したことで、企業や自治体が風力発電事業に参加するようになり、わが国の風力発電にはずみがついた。

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