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「ネイチャーゲーム」 詳細解説

読み:
ねいちゃーげーむ
英名:
Nature Game

ネイチャーゲームの目的は、ゲームの勝敗を競うことや、ゲームをこなすことではなく、五感を使って自然を直接体験し、ゲームを通して自然の不思議や仕組みを学び、自然と自分が一体であることに気づくこと。主な特徴としては、1.知識や年令に関係なくできる、2.町中の公園や学校の校庭でも手軽にできる、3.様々な感覚を使って自然を直接体験できる、4.大人と子どもが一緒に楽しめる、5.参加者の心と体の状態にあわせた展開ができることだ。また、この「自然への気づき」は、環境教育の推進にも貢献する。

ネイチャーゲームには120種類以上の活動があり(2003年)、その中には、日本人によって創作されたものもある。代表的なゲームとしては、虫メガネと糸を使って足もとに広がるミクロの世界を探険する「ミクロハイク」、言葉を使わずに自分の感じたことをお互いに伝え合う「サイレントウォーク」、落ち葉に全身をうずめ目だけを出して森を見上げる「大地の窓」などがある。

ネイチャーゲームは、参加者が効果的に成果を得られるよう、参加者の心の状態に合わせながら、4つの段階を意識してプログラムを組み立てる「フローラーニング」という考え方で構成されている。各ゲームにはフローラーニングを示す4つの段階のマーク(第1段階:カワウソ−遊びの要素にあふれた活発な活動、第2段階:カラス−感受性を高め、注意を集中する活動、第3段階:クマ−自然との一体感を感じる活動、第4段階:イルカ−理想と共感をわかちあう活動)があり、指導者は、この各段階のゲームを組み合わせ、効果的な学習の流れをつくることができる。

日本においては、社団法人日本ネイチャーゲーム協会が、ネイチャーゲームの普及と指導者養成などの役割を担っている。1990年から開催されている「ネイチャーゲームリーダー指導員養成講座」は、ネイチャーゲーム活動を通して、身近な子どもや大人に自然を案内するネイチャーゲームの指導者を養成するもので、全国各地で年間50〜60講座開催されている。

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