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「水循環」 とは

読み:
みずじゅんかん
英名:
Water Cycle

地球上の水が太陽の熱エネルギーを受けて蒸発し、上空で雲となり雨や雪として再び降り注ぐ一連の流れのこと。地球上には約14億キロ立方mもの水があり、水循環が正常な状態にあって初めてすべての生命は成長し、生きていくことができる。蒸発量と降雨量のバランスが成り立っている限り、地球上から水がなくなることはない。しかし、気候変動地球温暖化との関係も指摘される異常気象が干ばつや豪雨をもたらし、健全な水循環のバランスが崩れつつある。

水はまた、私たち人類が生きていく上で欠くことのできない資源だ。地球上の水のうち利用に適した河川や湖沼などの淡水は、全体のわずか0.01%である0.001億キロ立方メートルに過ぎない。それにもかかわらず、人類の生活や生産活動などによる水環境の悪化が深刻化しつつある。また、貴重な水資源をめぐる国際的な争奪戦も加熱している。

日本は年間の降水量が多く水に恵まれているが、一人あたりの水資源量は約3400立方メートル/人・年と、世界平均の半分以下だ。その一方で、一人あたりの水使用量は約710立方メートル/人・年と、世界平均の約1.3倍に及ぶ。こうした状況を好転させていくためには、水をただ消費するのではなく、一度使った水を回収し、浄化して再利用する取り組みが必要だ。このため、2014年3月に水循環基本法が、雨水利用推進法とともに成立した。基本法は、水を「人類共通の財産」と位置づけ、地表水だけでなく地下水についても国や地方自治体による施策の対象としている。

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