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「高断熱・高気密住宅」 とは

読み:
こうだんねつこうきみつじゅうたく

 ペアガラスなどの省エネガラスや高性能な断熱材を活用し、従来の住宅よりも断熱性と気密性を高め、省エネルギー性と快適性を高めた住宅のこと。室内の位置や上下での温度差、部屋ごとの温度差が少なくなり、冷暖房設備がよく効くようになるため、省エネルギーにつながる。住宅における環境負荷低減策の1つとしてだけでなく、地球温暖化対策としても有効であることから、住宅メーカーに加えて、一般消費者の関心も高くなりつつある。また、気密性向上により、室内の水蒸気や雨水が壁内に入って木材等の構造物を腐らせることが少なくなり、建物の耐久性や耐震性が向上する。一方で、気密性が高いため、従来は意識しなくても自然に行われていた換気が十分に行われず、シックハウス症候群の原因となる化学物質が室内に滞留しやすくなったり、室内の酸素を使用して燃焼する暖房器具の使用による酸欠事故を起こしやすくなったりする可能性もあり、注意が必要である。また、断熱性が良い分、日射熱が室内に入ると熱が室内にこもる傾向があるため、遮熱対策が必要となる。高断熱・高気密住宅の基準としては、欧米レベルの住宅の実現を目指して制定された「次世代省エネルギー基準(1999年)」がある。

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