持続可能な農業などの実践を通じて、「永続的な文化」をめざす取り組みのこと。パーマネント(永続的な)と、アグリカルチャ−(農業)またはカルチャー(文化)を組み合わせた造語だ。オーストラリアのビル・モリソンが1970年代後半に提唱し、体系化して世界中に広がった。伝統的な農業から知恵や経験を学びつつ現代の科学や技術を組み合わせ、生態系がもつ生産力を最大限に引き出しながら、持続可能な農業を基本とした循環型社会を実現していく。
具体的には、地域における農業圏、水圏、生活圏などの多様な構成要素につながりをもたせて適正に配置し、生産性の高い生態系をつくり出す。最終的には、人の心や社会システムなども含めた永続的な文化を構築していくことを目指す。日本の伝統的な農業や里地・里山などは、こうした理念に合致している部分が多い。オーストラリアや日本をはじめ世界各国に推進団体がある。