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「ノンポイント汚濁」 とは

読み:
のんぽいんとおだく
英名:
Non-Point-Source Pollution

河川や湖沼など公共用水域に流入する汚濁のうち、水田や畑、市街地の路面から雨で流れ出す汚濁物質などのように、広範囲から発生するために発生源を特定することが難しいもののこと。家庭や工場など特定の場所から排出される点源汚濁(ポイントソース)に対してこう呼ばれる。また、「ノンポイント汚染」や「ノンポイントソース汚濁」とも言われる。工場排水などについては排水基準による規制があるため汚濁負荷の低減が進んでいるが、ノンポイント汚濁はどこからでも、どこでも発生する可能性があるため、下水道整備などの対策だけでは防ぐことが難しい。また、都市化の進行に伴って市街地の路面や屋根などから流出する汚濁負荷量は増えつつある。

ノンポイント汚濁による水質汚濁に対応するため、国は2005年に湖沼水質保全特別措置法を改正し、ノンポイント汚濁をはじめとする面源汚濁による負荷を減らす対策の推進を明記した。これを受けて国土交通、農林水産、林野、環境の4省庁が連携して「湖沼水質のための流域対策検討会」を設置。湖沼など閉鎖系水域における水質保全を図るため、ノンポイント汚濁に関する調査分析や対策を進めている。また、国交省は「市街地ノンポイント対策に関する手引き(案)」を2007年に改訂し、ノンポイント汚濁への対策効果が高い流域を対象としてケーススタディーを行っている。

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